フランス■□ Domaine Daniel et Martine / Julien Barraud □■ブルゴーニュ
ドメーヌ ダニエル エ マルティーヌ / ジュリアン バロー |
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● ブルゴーニュのシャルドネに有って、もっともリーズナブルながらも、トップクラスの味わいを届けてくれているダニエル・バローさんの2009年が入ってきました。ご存知のように2009年のブルゴーニュは、かなり良いヴィンテージになったと伝えられていますので、皆さんも、
「どうしようかな・・・好きな生産者は応援したいし、バローは毎年購入していて、いつも美味しいし・・・」
と思われていると思います。
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● 2009年ダニエル・バロー(不)完全ガイド
・・・(不)と入っているのは、幾つかのキュヴェのテイスティングが量的に考えて不可能だったからです。また、プイィ=フュイッセ・ラ・ロシュの入荷は有りませんでした。
結論
良いとアナウンスされた2009年ですが、バローにとっては・・・いや、マコネーの生産者にとっては、普通のヴィンテージなのかもしれません。むしろ、余り良くなかったのかもしれないとさえ思えます。その中で、バローは最善の策を講じ、素晴らしい品質になったのだと理解しています。
2009年のダニエル・バローは全くの贅肉無し、残糖分無し、実に筋肉質でエレガントなマコネーに仕上がっている!・・と言えます。
すなわち、マッチョでは無い、エレガントなムルソーのようなワインで、甘みと云う、人間で言えば「脂肪」のようなものを全く持っていません。これは全てのキュヴェに言えることです。本来は豪奢で、少し残った残糖分が、こってりとした、もしくは甘みの有るフルーツを連想させるものです。ところが、2009年はそうではない・・んです。すべてはエキスへと転化されていますので、今までのような、簡単にいつでも開けて美味しいマコネーでは無いです。きちんと休養させ、揺らさないように抜栓し、エキスを開かせるような飲み方が要求されるかと思います。
それでも、一連のバローのワインは、その隠し事の無いエレガントさが素晴らしいです。贅肉無し、甘み無しのプイィ=フュイッセですが、2008年の仕上がりを考えても、
「ダニエル・バローもエレガント路線に変更か?」
との思いを強くせざるを得ません。まあ、コント・ラフォンのように・・・そっちに行くのかもしれませんよ。
実は昨年、2008年のバローでは、こんなことを書いていました。
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ある意味、2008年は、ダニエル・バローの転換となるヴィンテージになったかもしれません。それは、マイナスの方向に働くことはまず考えられず、さらに偉大なシャルドネを目指しての転換期です。本当に素晴らしい辛口のシャルドネに、実は余分な肉は必要無いのです。しかし、本当に素晴らしい辛口のシャルドネは、本当は甘いのです。でも、その甘さは・・・糖分によるものでは無い。エキスによるものです。その意味においては、2008年のダニエル・バローは、自身の過去に有り得なかったバランスのシャルドネを造り出したのです。
最低5年・・・待ってください。3〜6千円のシャルドネに5年待てとは・・・なかなか言い辛いです。しかし、途方も無い可能性を秘めたワインで有る事に目を背ける訳には行かないんです。素晴らしい辛口のシャルドネとは、糖分に頼らないポテンシャルを持った甘いワインなんだと・・・理解していれば、この2008年のバローに挑戦してみることに異論は無いはずです。
やはり、アン・ビュランは凄いですし、ラ・ロシュ(プイィ=フュイッセ)もポテンシャルがビシビシ来ます。しかし、やはり今はちょっと厳しい・・・。本当のことを言うならば、あと1〜3ケ月、瓶による熟成をしてから出荷すべきでした。そうすれば新酒由来の渋みも消え、綺麗な状態になったはずです。しかし、バローさんとしてみれば、そんな経験は今までにほぼ無かったはず・・・。まあ、我々が判っていれば良いんですが、人によっては、
「駄目・・」
と、早い結論をしてしまうかもしれません。
でもこのバロー2008年、ポテンシャルに掛けて欲しいと思います。2015年にはきっとそれなりの結論が出ているでしょう。焦らず、飲めるものから試し、上級キュヴェは寝かせてください。是非ともご検討くださいね。
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自分でこんなことを書いていたとは・・・すっかり忘れてました・・・(^^;;
でも、2009年のダニエル・バローは、お手軽さは無くなりましたが、ワイン本来の美しさが見えてきたとも言えます。是非ともしっかり休めてお楽しみください!お奨めします!
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エージェント情報
マコン・ヴィラージュ、サン・ヴェラン、プュイ・フィッセの3つの地区でワインを造っている、コート・シャロネーズを代表する造り手・ダニエル・エ・マル
ティーヌ・バロー。ロバート・パーカーも「コート・ドゥ・ボーヌのグラン・クリュの最も優れたワインと同等か、それを凌ぐ、最上級のワインをつくってい
る。」と高く評価している。
| 栽培 |
ビオロジック |
| 自社畑面積 |
6.7ha |
| 醸造 |
完熟したブドウを収穫した後、澱の上に15ヶ月間そのままにしておき、清澄も濾過もせず、豊かな味わいのワインに仕上げている。 |
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| ●2009Macon-Chaintre les Pierres Polies / Julien Barraud |
| マコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリ / ジュリアン・バロー |
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| ●2009Macon-Vergisson la Roche |
| マコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュ |
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【先鋒はマコンの2種!どちらも美味い!】
いや〜・・・エレガントですね〜・・・これがバローか!・・昔の樽っぽさや、マッチョさはどこに行ったんだろう・・とさえ感じてしまいました。到着直後は荒れていましたが、ここに来て、味わいもグググっと乗ってきました。とても良い感じになってきました。
味筋は2008年と全く同じです。少し切れ味が出て来て、エレガンスを前面に出した感じです。是非ご検討ください!お奨めします!
以下は2008年のコメントです。
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【先鋒はマコンの2種!どちらも美味い!】
マコン・シャントレ・レ・ピエール・ポリ
軽やかなやや硬めのミネラル。まったりと膨らんだボディ。ややねっとり。レモン、カンキツ。芯の有る充実した味わい。やや若いが美味しく飲める。これはやや遅めの収穫。やや熟した酸を感じるバランスの良いシャルドネ。
マコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュ
シャントレよりも石灰系のミネラル感が高く華やか。熟したグレプ・フルーツ、カンキツ。かなり上質だがやや若い。レ・ピエール・ポリよりもやや早い収穫。美しくバランスの取れた酸。花っぽいアロマが心地よい。
現時点では、ややマコン・シャントレ・レ・ピエール・ポリの素晴らしいバランスに早飲みのタイミングが来ています。しかし、2010年中にはヴェルジッソン・ラ・ロシュが仕上がってくるでしょう。一応、どちらも飲める味わいです。バローの2008年のドライなバランスを、是非確かめてみてください。お奨めです! |
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| ●2009Saint-Veran en Creches |
| サン=ヴェラン・アン・クレシェ |
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| ●2009Saint-Veran les Pommards |
| サン=ヴェラン・レ・ポマール |
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【さすが核上のサン=ヴェラン2種!アン・クレシェのバランスの良さ、レ・ポマールの切れ味!!】
マコンの2種より、確実に大きな器のサン=ヴェランです。アン・クレシェは実にバランス良く、綺麗な味わいです。そして、いつもはかなりマッチョなレ・ポマールですが・・・これはビックリ!暑苦しさもどこへやら・・・物の見事な氷のような冷たさと切れ味の良さを見せています。名刀もかくあるや?・・・みたいな感じでしょうか。
2008年のコメントではレ・ポマールは置かないと飲めないと有りますが、2009年は休養後に飲んでもOKです。美味しいと思います!
以下は2008年のコメントです。
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【両マコンより確実に構造が大きい!そして美味しく飲めてしまいます!】
サン=ヴェラン・アン・クレシェ
美しいフィルム状のミネラリティ。熟れ具合の良い果実。より味幅の有る酸のおいしさ。美しいパレットを描き切る。かなりのバランスの良い酸。ややトロピカルなフルーツも有るが、暑苦しくない。
サン=ヴェラン・レ・ポマール
ぶわっと、真ん丸な、太いアロマ。グレープフルーツ。力強く、甘く、蜜っぽい。瑞々しさとキレの良さ。ややビターが有るが時間の問題。若々しく、しっかりしている。より大きな構造。骨太だが今はまだエグミも有る。
アン・クレシェは飲んでよいでしょう。バランスに優れる美味しいワインです。プライスもデイリーで何とか行ける帯ですよね。
レ・ポマールは構造の大きさゆえか、今はまだ厳しいです。2〜3年寝かせる方が良いでしょう。どうしても早く飲みたいなら4月ころから夏前までです。
まあ、同じサン=ヴェランでこれだけ違うと・・・いや、アン・クレシェには、早く飲めるような仕事をした・・ということだと思いますし、レ・ポマールにはポテンシャルを求めた・・・ということでしょう。お奨めします。 |
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| ●2009Pouilly-Fuisse Aliance V./ Julien Barraud |
| プイィ=フュイッセ・アリアンス・ヴェ / ジュリアン・バロー |
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| ●2009Pouilly-Fuisse en France |
| プイィ=フュイッセ・アン・フランス |
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【アリアンス・ヴェ・・・見事に旨い!!!】
息子さんのジュリアンが作ったアリアンス・ヴェ・・・旨いです!実に美しいプイィ=・フュイッセに仕上がっています。しっかり腕を上げたなと思います。休養後に飲んでみてください。お奨めです。アン・フランスは少な過ぎて飲めませんでした。
以下は2008年のコメントです。
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【むしろ3年ほどの時間が必要です。】
プイィ=フュイッセ・アリアンス・ヴェ / ジュリアン・バロー
若々しく瑞々しいやや大きめの白・黄色の果実・柑橘。グレープ・フルーツっぽくも有る。ミネラルのアロマが強い。サン=ヴェランよりも構造が大きく、とても伸びやか。いつものヴィンテージよりもかなりドライ。
プイィ=フュイッセ・アン・フランス
やや硬い表情。現在はふくらみに掛けるが瑞々しく・・でも硬い。アリアンス・ヴェよりも青みが有る。いつもよりドライだが、肌理の細やかさは上かもしれない。
中級クラスのプイィ=フュイッセですが、ミネラリティが並みのワインよりも高い分、その殻を破る力に2008年は欠けているのかもしれません。現在はどちらも硬く、厳しいです。しかし、ハードなムルソーだと思えばこれも充分に有り。いつものようにマッチョなバローでは無いと思うべきでしょう。
5〜10年の熟成でピークを迎えるでしょう。かなり美味しいムルソーになると思ってくださいね。お奨めです。でも今すぐは飲んではいけません。
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| ●2009Pouilly-Fuisse la Verchere Vieilles Vignes |
| プイィ=フュイッセ・ラ・ヴェルシェール・ヴィエイユ・ヴィーニュ |
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【一番お買い得なのはこれ?!!バランス最高です!】
ニュアンス的には2008年同様です。ですが、大きく違うのはやっぱりエレガントさが前面に出ている部分です。2008年では果実の甘み・・・と書いていますが、まだそこまでは成長していません。完全エキスのワインです。こちらは1〜2年置いたほうが良いでしょう。
以下は2008年のコメントです。
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【ここまでは今でも飲めます!】
上品さと大きさ。僅かに果実の甘み。美しいミネラリティと白黄色の果実。かなりの高級感でやや緑色をした液体。どっしりとしたミネラルと果実自体の甘みを余韻まで美しいカーヴ。かなり良い。今までの中でベスト。僅かに蜜さえ感じる。後口はわずかにビター。
これまでにご紹介した中では、やはり価格成りにベストでした。この辺からはむしろ判りやすいと思います。一応、今でも飲めるワインですが、出来れば3〜4年は寝かしたいところです。これは良い・・・今でも美味しいと思います。僅かに果実の若さも・・・有りますし、とても熟した感じも有ります。素晴らしいです。 |
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| ●2009Pouilly-Fuisse les Crays |
| プイィ=フュイッセ・レ・クレ |
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| ●2009Pouilly-Fuisse en Buland Vieilles Vignes |
| プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ |
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お一人様1本限定でお願いします。
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【さすがのアン・ビュラン!!しかしこの冷たさは!】
アン・ビュランと同格のレ・クレはいつものように数が無く、飲めませんでした。アン・ビュランですが・・・これにはビックリですよ。こんなアン・ビュランは、毎年のように10年以上飲んでますが・・・切れ味鋭い氷の刃のようです・・・そして、フリーズされた果実を閉じ込めているかのようです。
現在はまだ全くその全貌を見せません。余分な成分を全く持たない、とても硬いムルソー・シャルムのようです。少なくとも2年・・・置いて欲しいと思います。ダニエル・バローもエレガントな味わいに変身中・・本当にそうなのか?・・ちょっと疑念は残りますが、いずれ結果も出るでしょう。少ないのでお早目にどうぞ!
以下は2008年のコメントです。
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【この2アイテムは・・・飲むのを躊躇してください!】
プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
やはりこれは凄いワイン。凝縮感とミネラリティの塊。密度の凄みを思い知る。なのに繊細だ。呆然とさせられる。
上記はテイスティング時のメモそのもの・・・です。内容よりも気持ちを読み取っていただいたほうが・・・近いと思います。何せ、テイスティングの最後の方は、同じような表現になってしまうのを避けるために簡略化して書いている場合が多いからです。
ラ・ロシュは飲めるんですが、ポテンシャルを考えると、「勿体無いかな?」という想いが先に立ってしまうほど・・・です。素晴らしいプイィ=フュイッセなので、このコラムではこのラ・ロッシュを一押しに致します。
レ・クレは申し訳有りません・・・あまりに少なく、飲めませんでした。しかし、アン・ビュランと共にPKさんに最高の評価をされているだけのことは・・・毎年のテイスティングで感じています。恐らくですが、アン・ビュランと双璧でしょう。
で、アン・ビュランVVですが・・・これはやはり「化け物」です。どう有っても漲るポテンシャルを隠し通すことを拒絶しています。まさに漲っているイメージは、極上のムルソー1級と同様・・・。もしかしたら今までにバローが生み出したプイィ=フュイッセで一番の品質かもしれないとさえ思ってしまいます。凝縮感とミネラリティの塊。しかし厳しさもしっかり閉じ込めていますので、確実に熟成が必要です。
この3つは・・・最低5年・・・待ってください。でも・・・実は今でも飲めるワインでも有ります。ポテンシャルを隠し切れないから・・です。お奨めします。 |
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● ブルゴーニュのシャルドネに有って、もっともリーズナブルながらも、トップクラスの味わいを届けてくれているダニエル・バローさんの2008年が入ってきました。ご存知のように2008年のブルゴーニュは、かなり厳しいヴィンテージになったと伝えられていますので、皆さんも、
「どうしようかな・・・好きな生産者は応援したいし、バローは毎年購入していて、いつも美味しいし・・・」
と思われていると思います。
ある意味、2008年のようなヴィンテージにこそ、その畑が持つ実力と、生産者の実の姿が見て取れます。2008年は雨が多く葡萄がなかなか熟さなかったようです。湿度の性で「カビ」による病気が蔓延したり、収穫時期に「乾いた葡萄」を収穫できなかった生産者もいた・・・。しかし、ごく一部の生産者は10月初旬まで収穫を遅らせて葡萄を熟させ、乾かし、素晴らしい収穫を得たところも有るようです。
しかしながら、それは、ある程度以上の面積を持つ生産者に取っては非常な難題で、ダニエル・バローもそこまでの遅い収穫はしていないと思います。
じゃあ、一体2008年のバローはどうなのよ?・・・という部分は、この下で記します。
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● 2008年ダニエル・バロー(不)完全ガイド
・・・(不)と入っているのは、プイィ=フュイッセのレ・クレの入荷が余りに少なく、飲めなかった性です。これのみが飲めていませんが、その他を全てテイスティングしました。
結論
最初っから・・・結論です。読む気の無い方はここだけ読んでください。2008年のダニエル・バローは、すぐに美味しく飲めるキュヴェは限られ、しかも2007年の節操の無い(待つ事を必要としない)素直な美味しさには及ばないが、全く贅肉を持たない2008年プイィ=フュイッセ等は、ミネラルをギッチリ詰め込んだ長熟タイプのムルソー、ムルソー1級にも良く似ており、時間を経ると「大化け」が期待できる結局素晴らしいポテンシャルを持っている・・と言えます。
ですので、2008年ダニエル・バローは、熟成を要するムルソーだ、もしくはムルソー1級と・・・思ってください。だれもコシュ=デュリのムルソーをリリース直後には空けないでしょ?・・・まさにそんなイメージで良いと思います。
きっちり有る、めちゃくちゃバランスの良い酸と、手を掛けられた素晴らしい畑による超絶なミネラリティ。現状はミネラルに閉じ込められたフレーヴァーは外に出ることを許されず、また、新酒由来のビターが後口を厳しくしています。
通常のヴィンテージであれば、皆さんもご存知のように、まるでヒラヒラと微風にたなびく豪奢な衣装が、バローのワインを着飾っています。・・・そう、僅かに甘く、ミネラルの綻びと結びついてフレーヴァーとして感じられる「豊かな味わい」・・・「ややファットに感じるふくよかさ」です。しかし、2008年のバローには、全くその「甘さ」が無いんです。完全にドライです。つまりは、甘く仕上げるだけの糖度を確保できなかったことになります。すなわち、できるだけ収穫を遅らせたが、通年のような「完熟タイプ」「下手すれば貴腐が付く」ような葡萄には仕上げられず、
「ただ畑のポテンシャルに従って、ベストを尽くした」
仕上がりになっているんです。
これは一体どういうことか・・・。駄目なことなのか、良い事なのか・・・。どう思われますでしょうか?
もし、やや甘いと感じるムルソーが有ったら・・・あなたはどう思われるでしょうか。
「・・・こりゃ・・駄目だな・・まあ、いいとこブルゴーニュ南部のシャルドネだ・・」
と思われるでしょう。
まあ、全く同様に考えることは出来ませんが、それでも、
「なんの虚飾もなく、見事な筋肉質のプイィ=フュイッセ」
が、ポテンシャルを持っていない・・・と言えるでしょうか?
ある意味、2008年は、ダニエル・バローの転換となるヴィンテージになったかもしれません。それは、マイナスの方向に働くことはまず考えられず、さらに偉大なシャルドネを目指しての転換期です。本当に素晴らしい辛口のシャルドネに、実は余分な肉は必要無いのです。しかし、本当に素晴らしい辛口のシャルドネは、本当は甘いのです。でも、その甘さは・・・糖分によるものでは無い。エキスによるものです。その意味においては、2008年のダニエル・バローは、自身の過去に有り得なかったバランスのシャルドネを造り出したのです。
最低5年・・・待ってください。3〜6千円のシャルドネに5年待てとは・・・なかなか言い辛いです。しかし、途方も無い可能性を秘めたワインで有る事に目を背ける訳には行かないんです。素晴らしい辛口のシャルドネとは、糖分に頼らないポテンシャルを持った甘いワインなんだと・・・理解していれば、この2008年のバローに挑戦してみることに異論は無いはずです。
やはり、アン・ビュランは凄いですし、ラ・ロシュ(プイィ=フュイッセ)もポテンシャルがビシビシ来ます。しかし、やはり今はちょっと厳しい・・・。本当のことを言うならば、あと1〜3ケ月、瓶による熟成をしてから出荷すべきでした。そうすれば新酒由来の渋みも消え、綺麗な状態になったはずです。しかし、バローさんとしてみれば、そんな経験は今までにほぼ無かったはず・・・。まあ、我々が判っていれば良いんですが、人によっては、
「駄目・・」
と、早い結論をしてしまうかもしれません。
でもこのバロー2008年、ポテンシャルに掛けて欲しいと思います。2015年にはきっとそれなりの結論が出ているでしょう。焦らず、飲めるものから試し、上級キュヴェは寝かせてください。是非ともご検討くださいね。
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| ●2008Macon-Chaintre les Pierres Polies / Julien Barraud |
| マコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリ / ジュリアン・バロー |
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| ●2008Macon-Vergisson la Roche |
| マコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュ |
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【先鋒はマコンの2種!どちらも美味い!】
マコン・シャントレ・レ・ピエール・ポリ
軽やかなやや硬めのミネラル。まったりと膨らんだボディ。ややねっとり。レモン、カンキツ。芯の有る充実した味わい。やや若いが美味しく飲める。これはやや遅めの収穫。やや熟した酸を感じるバランスの良いシャルドネ。
マコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュ
シャントレよりも石灰系のミネラル感が高く華やか。熟したグレプ・フルーツ、カンキツ。かなり上質だがやや若い。レ・ピエール・ポリよりもやや早い収穫。美しくバランスの取れた酸。花っぽいアロマが心地よい。
現時点では、ややマコン・シャントレ・レ・ピエール・ポリの素晴らしいバランスに早飲みのタイミングが来ています。しかし、2010年中にはヴェルジッソン・ラ・ロシュが仕上がってくるでしょう。一応、どちらも飲める味わいです。バローの2008年のドライなバランスを、是非確かめてみてください。お奨めです! |
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| ●2008Saint-Veran en Creches |
| サン=ヴェラン・アン・クレシェ |
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| ●2008Saint-Veran les Pommards |
| サン=ヴェラン・レ・ポマール |
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【両マコンより確実に構造が大きい!そして美味しく飲めてしまいます!】
サン=ヴェラン・アン・クレシェ
美しいフィルム状のミネラリティ。熟れ具合の良い果実。より味幅の有る酸のおいしさ。美しいパレットを描き切る。かなりのバランスの良い酸。ややトロピカルなフルーツも有るが、暑苦しくない。
サン=ヴェラン・レ・ポマール
ぶわっと、真ん丸な、太いアロマ。グレープフルーツ。力強く、甘く、蜜っぽい。瑞々しさとキレの良さ。ややビターが有るが時間の問題。若々しく、しっかりしている。より大きな構造。骨太だが今はまだエグミも有る。
アン・クレシェは飲んでよいでしょう。バランスに優れる美味しいワインです。プライスもデイリーで何とか行ける帯ですよね。
レ・ポマールは構造の大きさゆえか、今はまだ厳しいです。2〜3年寝かせる方が良いでしょう。どうしても早く飲みたいなら4月ころから夏前までです。
まあ、同じサン=ヴェランでこれだけ違うと・・・いや、アン・クレシェには、早く飲めるような仕事をした・・ということだと思いますし、レ・ポマールにはポテンシャルを求めた・・・ということでしょう。お奨めします。 |
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| ●2008Pouilly-Fuisse Aliance V./ Julien Barraud |
| プイィ=フュイッセ・アリアンス・ヴェ / ジュリアン・バロー |
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| ●2008Pouilly-Fuisse en France |
| プイィ=フュイッセ・アン・フランス |
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【むしろ3年ほどの時間が必要です。】
プイィ=フュイッセ・アリアンス・ヴェ / ジュリアン・バロー
若々しく瑞々しいやや大きめの白・黄色の果実・柑橘。グレープ・フルーツっぽくも有る。ミネラルのアロマが強い。サン=ヴェランよりも構造が大きく、とても伸びやか。いつものヴィンテージよりもかなりドライ。
プイィ=フュイッセ・アン・フランス
やや硬い表情。現在はふくらみに掛けるが瑞々しく・・でも硬い。アリアンス・ヴェよりも青みが有る。いつもよりドライだが、肌理の細やかさは上かもしれない。
中級クラスのプイィ=フュイッセですが、ミネラリティが並みのワインよりも高い分、その殻を破る力に2008年は欠けているのかもしれません。現在はどちらも硬く、厳しいです。しかし、ハードなムルソーだと思えばこれも充分に有り。いつものようにマッチョなバローでは無いと思うべきでしょう。
5〜10年の熟成でピークを迎えるでしょう。かなり美味しいムルソーになると思ってくださいね。お奨めです。でも今すぐは飲んではいけません。
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| ●2008Pouilly-Fuisse la Verchere Vieilles Vignes |
| プイィ=フュイッセ・ラ・ヴェルシェール・ヴィエイユ・ヴィーニュ |
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【ここまでは今でも飲めます!】
上品さと大きさ。僅かに果実の甘み。美しいミネラリティと白黄色の果実。かなりの高級感でやや緑色をした液体。どっしりとしたミネラルと果実自体の甘みを余韻まで美しいカーヴ。かなり良い。今までの中でベスト。僅かに蜜さえ感じる。後口はわずかにビター。
これまでにご紹介した中では、やはり価格成りにベストでした。この辺からはむしろ判りやすいと思います。一応、今でも飲めるワインですが、出来れば3〜4年は寝かしたいところです。これは良い・・・今でも美味しいと思います。僅かに果実の若さも・・・有りますし、とても熟した感じも有ります。素晴らしいです。 |
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| ●2008Pouilly-Fuisse la Roche |
| プイィ=フュイッセ・ラ・ロシュ |
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| ●2008Pouilly-Fuisse les Crays |
| プイィ=フュイッセ・レ・クレ |
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| ●2008Pouilly-Fuisse en Buland Vieilles Vignes |
| プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ |
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お一人様1本限定でお願いします。
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【この3アイテムは・・・飲むのは躊躇してください!】
プイィ=フュイッセ・ラ・ロシュ
蜜ややや熟れたアロマ。わずかな甘みさえ感じるほどのエキスと肌理の細やかさ。ボディには膨らみが無いが複雑性が凄い。凝縮感たっぷり。余韻が絶妙に長く、素晴らしい資質を感じる。暖かくなってきたら取り合えず飲めるようになるか?石灰系ミネラルの美しさにびっくり。
プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
やはりこれは凄いワイン。凝縮感とミネラリティの塊。密度の凄みを思い知る。なのに繊細だ。呆然とさせられる。
上記はテイスティング時のメモそのもの・・・です。内容よりも気持ちを読み取っていただいたほうが・・・近いと思います。何せ、テイスティングの最後の方は、同じような表現になってしまうのを避けるために簡略化して書いている場合が多いからです。
ラ・ロシュは飲めるんですが、ポテンシャルを考えると、「勿体無いかな?」という想いが先に立ってしまうほど・・・です。素晴らしいプイィ=フュイッセなので、このコラムではこのラ・ロッシュを一押しに致します。
レ・クレは申し訳有りません・・・あまりに少なく、飲めませんでした。しかし、アン・ビュランと共にPKさんに最高の評価をされているだけのことは・・・毎年のテイスティングで感じています。恐らくですが、アン・ビュランと双璧でしょう。
で、アン・ビュランVVですが・・・これはやはり「化け物」です。どう有っても漲るポテンシャルを隠し通すことを拒絶しています。まさに漲っているイメージは、極上のムルソー1級と同様・・・。もしかしたら今までにバローが生み出したプイィ=フュイッセで一番の品質かもしれないとさえ思ってしまいます。凝縮感とミネラリティの塊。しかし厳しさもしっかり閉じ込めていますので、確実に熟成が必要です。
この3つは・・・最低5年・・・待ってください。でも・・・実は今でも飲めるワインでも有ります。ポテンシャルを隠し切れないから・・です。お奨めします。 |
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● 2007年のブルゴーニュ白は素晴らしい・・・そんな情報が入ってきていましたので、今回ご紹介のダニエル・バローには、とても大きな期待を抱いていました。余りの猛暑で厳しかった2003年でさえ、ミネラルに長けた素晴らしいワインをリリースしてくれたバローです。
そして、全てのアイテムを・・・(数が無くてちょっときつかったんですが.)テイスティングし、その味わいを体に刻み込みました。
2007年のダニエル・バローは・・・本当に素晴らしいです。トップは何と言っても「アン・ビュランVV」ですが、これはもう・・・化け物です。最低でも5年は手を付けられません。出来れば10年待って下さい。その時間の代わりに受け取る代償は、とてつもなく大きなものです。亡くなられたディディエ・ダグノーもびっくりするほど・・だと思います。
2007年バローの総評としましては、
「どのワインも石英、水晶のような透明度の高いミネラリティと酸に支えられ大柄で美しいスタイルである」
と言えるでしょう。
どのワインを飲まれても、決してマイナスの印象を受けることは有り得ず、その美しさに感動していただけるものと思います。ワインによりましては飲むタイミングが有りますので、各コラムをご参照下さい。
素晴らしい2007年のバロー、是非とも飲んでいただけたら幸いです。超お奨め、今回新着の目玉です! |
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| ●2007Pouilly-Fuisse la Verchere Vieilles Vignes |
| プイィ=フュイッセ・ラ・ヴェルシェール・ヴィエイユ・ヴィーニュ |
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【ここまでは今でもしっかり飲めます!】
プイィ=フュイッセ・アリアンス・ヴェ / ジュリアン・バロー
重み、樽、暖かさ。蜜、水、石、熟れたオレンジ色のフルーツ。とても拡がる可能性を持った凝縮感。水晶のような躯体。滅茶苦茶美味しい水の余韻。
プイィ=フュイッセ・アン・フランス
洋梨、石、レモン、カリン。瑞々しくとてもミネラリティが高い。若くピュアな方向性。遅摘みでは無い部分フレッシュ系でトップの美しさを持つ。いつまでも美味しい水の余韻に浸る。
プイィ=フュイッセ・ラ・ヴェルシェール・ヴィエイユ・ヴィーニュ
樽。じんわり。とてもバランスに優れる。後口のビターが白・黄色のフルーツのリアリティを表現。水晶のようなハードなニュアンス。総合的にキレイ系のトップ。
やや熟れたニュアンスでマッタリ感の在るアリアンス・ヴェに対し、流れるようなピュアなフルーツを感じさせるアン・フランスとヴェルシェールです。どのワインも現時点で美味しく飲め、しかも5〜10年の熟成はへっちゃらです。素晴らしい!どれかひとつって・・・とても選べません!
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● 「シャルドネって、ホント、旨いよね!」
と言わせてみましょう・・・。2006年、バローはやっぱりやってくれました。ブルゴーニュの2006年シャルドネは、まだ数ドメーヌでは有りますが、
「下手すりゃ2005年より良いじゃないの?」
みたいな気持ちにさせてくれました。
「ん?何だよ!2005年は最高です!って言ってただろ!」
と、おそらく突っ込みが入ると思います。まあ、それも想定内・・・。結局タイプが違うんですよね。いずれ「そこんとこ」はしっかりケリを付けますので、後のお楽しみにしてください。このコラムでは、
「とりあえず、ダニエル・バロー2006年はアイテムの個性をキッチリ出してメちゃんこ旨い!と noisy が言ってた」
位に覚えておいて下さい。どのアイテムも今から全て美味しく飲め、クラスの枠組みを大きく超えた美味しさを感じることが出来ます。価格はちょっとだけアップ!何社か有るバローのエージェントさんの中では、比較的高めなラシーヌさんのアイテムですが、コンディションはピカイチです。
ちょっとだけ脱線しますが、皆さんもコンディションが良いことでラシーヌさんの裏張りを探して購入されている方が多いようです。同じようにコンディションが良いと言われている×社さんも有りますが、noisy 的には、
「ん?・・・あ、そう?」
です。穿り返してあんまり書く訳にも行きませんが、思い込みは良く有りませんよ。仮にnoisy
が販売しているワインのコンディションにしても全てが 完璧 100%だ!などとは恐れ多くて感じたことさえ有りません。良いコンディションでお渡しできるように、そうなるように常に精一杯努力する・・・だけです。「当方のワインのコンディションは完璧です」とか白々しいことを言う方も中にはいらっしゃいますが、何を根拠に言えるのかと、突っ込みたくなっちゃいますね。どんなに努力をしたところで、ワインの管理に完璧神話は有りえません。ワインは不完全な飲み物です。それが真実。コンディションのみ考えても製造からお客様の口に入るまで全てが完璧で有って初めてそのワインが完璧だったかもしれないと想像することができるだけです。お金にしか興味の無く、大御所ドメーヌのエクスクルーシヴを守ることだけに固執している連中には、まともなワインの管理など出来るはずが無いんです。何故なら、彼らにとってはネームバリューやブランドを守ることのみが大事で有って、ワインの品質・コンディション・味わいは二の次だからです。大抵の場合大物ドメーヌとの取引には数軒の格下ドメーヌが一緒にぶら下ります(勿論例外も有ります)。我々のアソート販売みたいなものです。大物ドメーヌのご機嫌を悪くしないようにほとんど言いなりですから、おべんちゃらだけは言うにせよ、マイナスに働くことは何一つ伝えません。ですので勘違いしたセットの格下ドメーヌの成長は全く見込めず、鼻だけは高くなって始末に終えず・・結局はどこかで処分に近い形で販売してしまうか、大物
1に対し 他をセットで 10〜30で販売するようになってしまいます。まあ、酷い話です。長くなるので、またどこかで書いておきます。
ダニエル・バローはPKさんの覚えも良く、「偉大なブルゴーニュの白ワイン」に2アイテムも選択されています。旨くて、安くて・・・(少しずつ値上がりしていますが)、また速くは無いにせよ大きな感動が有ります。ブルゴーニュの南ということで、プライスが安いですが、決してコート=ドールのワインに引けを取らない訳です。しかも変なものは付いてきません!
その昔はノースバークレイのスペシャル・キュヴェということでしたが、今はキュヴェの全てが同じ造りということで、「キュヴェ・ユニーク」や「レゼルヴ」の冠を外しています。そのダニエル・バローも、そろそろ世代交代の準備のようで、今回ご案内する「マコン=シャントレ」と
「プイィ=フュイッセ・アリアンス V. 」 が、息子さんジュリアン・バローの名義になっています。(単に相続絡みかもしれません)
またどのキュヴェを飲んでも、畑の個性がキッチリ表現されていますし、キュヴェごとの風情の違いを楽しめるようになっている訳です。コート=ドールのシャルドネのリューディのように、ほんの僅かな違いを楽しむ・・・というよりも、テロワールの違い、より大きなコンセプトの違い、ヴィジョンの違いを見て取れ、それが大きな楽しみに繋がっていく訳です。
細かな部分は書くコラムに書きますので、是非ともご検討ください。今飲んで良く、置いてさらに良いシャルドネです。 |
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| ●2006Macon-Chaintre les Pierres Polies / Julien Barraud |
| マコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリ / ジュリアン・バロー |
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【リーズナブルでベーシックなシャントレと、マコンでは無敵なヴェルジッソン・ラ・ロシュ!】
はっきり言って、2003年のような滅茶苦茶暑いヴィンテッジは別にして、バローのマコンを美味しくないと言える人はいないでしょう。また、高すぎると文句を言えるような、ポテンシャルの欠如を口にも出来ないでしょう。村名マコンを考えてみると、ワインのスタイルに好みは有れど、ダニエル・バローこそ、真のマコン酒であると思います。
コート・ド・ボーヌの偉大なコント・ラフォンもマコンで頑張ってはいますが、それなりに美味しいとは言え、ちょっとチグハグな味わいになっているような感じです。極一部、貴腐を付けたり、テーブルワインでリリースしたりと、味わいもそれなりには評価できるものの、マコンの味わいを代表するものにはなってはいません。
ジュリアン・バローの名を記載したエチケットのマコン=シャントレは、とても熟れた葡萄を使用、黄色い果実にシトラスやハーブ、少しマッタリした味わいでふくよか、やや低めの酸度にわずかな甘みを感じます。これは基本的に葡萄が熟すのを待って収穫しているためと思われますが、ヴェルジッソンに比べて幾分ポテンシャルが落ちるシャントレの畑では、致し方ない部分なのでしょう。noisy
だからそのようなことも書いてしまいますが、決して「ダレて」しまったりせず、リーズナブル、ベーシックラインとしては、並のマコン酒を大きく凌駕するものです。ピーチや洋ナシのニュアンスと接触感の滑らかさはピカイチ。一番早い熟成を迎えるでしょう。今飲んでも充分に旨いです。
マコンの聖地とも言えるヴェルジッソン・ラ・ロシュは葡萄の熟成度と酸度のレベルの均衡に拍手を送りたい、優れた味わいと言えます。レモン等の柑橘類には冷ややかな酸味と滑らかなものが同居、中盤もふくよかで後口のわずかなビターが余韻を引き締めています。ソフトさとハードさ、冷たさと暖かさ、リッチさとスタイリッシュさの相反する言葉を両方使用可能な、実にバランスの良い、かなり旨いシャルドネです。
単純に言ってしまえばマコンの最南端に開けたシャントレに対し、かなり北西に位置するヴェルジッソン・・・の特徴が出ているとも言えますし、石灰がより強いヴェルジッソン、岩のニュアンスを僅かに持つシャントレとも言えますから、それがどういう意味を持っているのかは・・・ワインの言葉を耳を澄まして聞いてみてください。
価格差は\400ちょっとですから、どっちにしようかと悩むところ・・・。特にこれから暖かくなってくるとシャルドネもどんどん変化して行きますから美味しいですよね。ワインに出しゃばってほしくない時はマコン=シャントレ、ちょっと飲み応えの有るのを・・・と思ったらマコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュ、というように分けてみてください。旨いです。お薦めします!是非どうぞ! |
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