フランス■□ Domaine Nicolas Joly □■ロワール
ドメーヌ ニコラ ジョリー |
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| ● ビオディナミストと言えば、まず最初にニコラ・ジョリーが上げられるべきでしょう。異常に感じるほど孤高であったし、それ故に理解されなかったのだと思いますが、現在では皆に理解され、支持されているものと推測します。 |
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| ●2003Clos de la Bergerie Savennieres Roche aux Moines |
| クロ・ド・ラ・ベルジュリー サヴニエール・ロッシュ・オ・モワンヌ |
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【サヴニエールの偉大な畑です・・・ 】
サヴニエールと言えば、まずは、クロ・ド・ラ・クーレ・ド・セラン、次いで、このロッシュ・オ・モワンヌで決まり・・・です。クーレ・ド・セランはご存知のように、ニコラ・ジョリーの単独所有ですが、ロッシュ・オ・モワンヌは複数の所有者がいます。その内の「クロ・ド・ラ・ベルジュリー」と言う畑になります。当然ながら品種はシュナン・ブランで、特級畑は有りませんが、もし有るとするならば、クーレ・ド・セランとロッシュ・オ・モワンヌということになるのでしょう。クーレ・ド・セランはとても高価なので、こちらが狙い目では有ります。
noisy も久しぶりに・・・(そうでも無いですが)飲んでみました。昔の、いや2002年以前のニコラ・ジョリーのワインは、氷のようで、クリスタルのような、とてもソリッドな感触に覆われていました。一体いつになったら飲めるようになるんだろうと、そればかりが気になっていました。
そうは思いながらも、桁違いに凝縮しているのも同時に感じますから・・・ホント、昼間の明るい時間にお化けでも見ているような気になったものです。
この2003年のクロ・ド・ラ・ベルジュリーですが、とても暑かったヴィンテージを素直に表しています。とても凝縮していて、ややトロピカルなフルーツと柑橘系、僅かに貴腐、僅かに甘く、ねっとりとしていて、普段のヴィンテージより酸がソフトです。ボディは厚く、口内で絡み合うようにフルーツとミネラルが解けて行きます。誰にも判り易く、美味しいワインだと思います。
でもnoisy にとっては少し複雑な想いです。犯してはならないことをしてしまったような、超えてはいけない一線を踏み出してしまったような・・・知ってはいけないことを知らされたような気持ちが有ります。滅茶苦茶美味しいのに、
「ん・・でもコトー・デュ・レイヨンじゃないしカール・ド・ショームでも無いし、ましてはボンヌゾーでも無いけど、似た感じはあるよな!」
と言う気になってしまう訳です。ある種の孤高さを失い大衆に受け入れられたとしても、自尊心に傷は付かないのか、と思ってしまう部分なんです。同じことは、クーレ・ド・セランの2003年にも言え、グレードは落ちていないし、とても美味しいけれど・・・何かなぁ・・みたいな気持ちですね。
もっとも、貶しているわけじゃ有りません。心から素晴らしいと思うし、是非とも皆さんに飲んで欲しいワインなんです。あれだけこだわってきた、カチンコチンの凝縮感が懐かしいだけなのかもしれません。冷たくて、氷のような刃を何十本も積み重ねたようなニコラ・ジョリーの孤高の表現。きっとこれからも変化して行くのでしょう。ぜひとも飲んでみるべきワインだと思います。
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| ●2001Savennieres Clos de la Coulee de Serrant |
| サヴニエール クロ・ド・ラ・クーレ・ド・セラン |
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【 個人的にはかなり気に入ったヴィンテージです..】
クーレ・ド・セラン という畑はサヴニエールAOCの、というよりもロワール全体のグラン・クリュみたいな位置づけになっています。リアルワインガイド第14号の巻頭の特集には、川沿い南向きの素晴らしい畑が掲載されていますのでご覧くださいね。
もう時効でしょうから..やっぱ、やめとくか..まあ、いいか..。リアル10号ではクーレ・ド・セランの2001年と2002年が出て、当然のようにブラインドでテイスティングしました。掲載された評価は2002年が2001年を上回っていましたが、noisy
的な評価は逆でした。ソフトで遅摘み、貴腐のニュアンスが入るやや甘い2002年に対し、硬く閉ざしていながらも、奥に光明を持つストイックで思いっきりドライな2001年にポテンシャル点を高く付けたのです。単に、noisy
的 好みだった..と言うよりも、どこかルフレイヴ的な凝縮感を持つ2001年に惹かれたのかもしれません。
もっとも、このワインが持つ全ての要素が開放に向かうのかを判断することは、難しいところです。しかし、収穫時期を無理にいじらず、冷たい果実味を完全に閉じ込めたクロ・ド・ラ・クーレ・ド・セランの最後のヴィンテージでは無いかと考えます。その意味合いにおいて、とても貴重なワインじゃないのかな?と思います。
さらには、上記の文章の意味が全く判らない方がほとんどだと思いますが、これを説明するのは至難の業..ある程度、クーレ・ド・セランを飲まれた方じゃ無いと理解不能でしょう。ですので、2001年のこのワインは、
1.とても冷涼な風味、果実味、酸をバランス良く配置。
2.過熟気味の葡萄は使用していないが貴腐のニュアンスは持つ。(最終的なブレンドによるものでしょう)
3.酒躯はスタイリッシュだが完熟時はかなり膨らむはず。
そんな味わいです。
しかし、(今のところ)2002年以降は収穫時期を遅くしたらしく、それ以前とは大きく印象が違います。表面上の果実味がたっぷり乗り、ソフトで貴腐がかなり香ります。どっちが良いかは好みなのかな?最低でも2001年まではブルゴーニュチックでは有ります。
という訳で、不調の時代?も含め、ニコラ・ジョリーが大きく舵を切り始めた狭間で、光り輝くただひとつのヴィンテージ..それが2001年クロ・ド・ラ・クーレ・ド・セランです。偉そうにそんなことを吹聴するのはおそらく..noisy
だけでしょう。セランに1本!..もとい、セラーに1本..隠しておいてください。
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