日本 ■□ Lumiere □■ 山梨
ルミエール |
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● さて、ルミエールの2005年が入ってきました。日本のワインの生みの父とも言える川上善兵衛氏が交配して開発したとされている、ブラック・クイーン種によるデイリーワインです。いつものお約束のように、一応やっておきましょう・・・・。
「なんだ、日本のメーカーさんか・・・」
などと言っていると、新しい風を受けることが出来ませんよ。インターネットだってこの、たった10年の話ですから・・・。noisy だって、パーソナルコンピューターの可能性を信じ、20年以上前から独学で勉強して、何とか自分のものになったものです。そしてインターネットの拡張性、浸透性を信じたのが12〜13年前頃。インターネットに接続するには、インターネットで必要なソフトを自分で見つけてダウンロードしてください!という時代です。
「一体どーせーっちゅうんじゃ〜!」
と頭を抱えました。一世風靡したWindows95が発売される前の話です。 |
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| ●2005Black Queen les Enfants |
| ブラック・クイーン レ・ザンファン |
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【ピュアな酸の美味しさを知ってください!難しい葡萄をよくぞここまで仕上げました!】
続き
まあ、(上の続きですが)通信ソフトのダウンロードは、パソコン通信(お〜、もう死語かもしれない)で何とかし、ベッコアメという比較的安価なプロバイダーが営業を始めて、めでたくインターネットなるものに接続することが出来ましたが、noisy
のような、パソコンをやっている連中が一斉に始めたものですから、電話回線を使用する接続はいつも満杯。ようやく繋がったと思ったら、エラーですぐに回線が切れ、その後はいつまで経ってもなかなか繋がらない・・。そんなことを夜な夜な何度も繰り返してやっているうちに、まともにネットサーフさえしていないのに電話代は2万円を超え、接続料も2万円、なんて状況がしばらく続きました。(因みに今はHTTP全盛ですが、始めた頃は、ゴーファーというプロトコルでデータにアクセスしよう・・・みたいなのが結構多かったように思います)
それがたったの12年ほど前のことですよ。今のような常時接続高速回線などユメのまた夢。noisyは確かに、購入する一方でたまりに溜まった在庫を何とかしようと、インターネットを販売に結び付けたいな、と思っていましたし、そのような時代が将来必ず来ると、全く疑いもしませんでしたが、2007年現在のように猫も杓子も、noisy
の息子も娘もカミサンもインターネット無しじゃ暮らせない・・・状況になっているとは・・ね。何しろ、学校の宿題の参考に、と、インターネットで調べ物をする時代ですからね。
で、ようやっと本題です。日本産のワインも、大きく変わろうとしています。薄くてシャバシャバ、コシの無い、ただアルコール発酵をきれいに行っただけ・・・というワインは確実に姿を消しつつあります。また、食用葡萄第一主義で、余ったものをワインに転用・・・という考え方も修正されつつ有ります。自社畑でビオディナミにトライし、土壌の改良から台木の選定、植え替え等、意識の高いワイナリーが増え、より自然な味わいを求めて頑張っているのです。
そうは言っても自己満足に陥りガチな面はまだあるようですし、ちょっと評価されるとすぐにピノキオ化、わざわざワイナリーに足を運んでくれたワインファンにさえ一口のワインもテイスティングさせず、
「もうテイスティングできるワインも、今年の販売分もありません」
とかと平気で言いますし、日本酒の蔵元にも多くいらっしゃる独尊タイプで人の話は全く聞かないような感触さえ受けるワイナリーもあるようです。何のためにワインを造るのか、そこの見極めが甘いのかな?という気がします。
一方で雑誌の特集を見たり口コミで知った無節操なワインファンがアポ無しで大勢押し寄せたり、騒がれ始めた日本のワインを何とか囲い込んで独り占めしようとする汚い根性の連中も沢山いますから、ワイナリーの対応も相応のものに変化してしまったのかもしれません。
でもどちらも忘れている、というか、考えてない、と思えるのは、
「ワインの新しいファンを増やす。ワインの魅力を伝えて行く」
という観点です。noisyには現在あるものの取り合いをしているようにしか見えず、楽しさとか、文化とかを伝えようとしているとは到底思えません。
どうやら愚痴ばっかり・・・でつまらないですよね。すみません。で、このブラック・クイーンですが、酸っぱいだけでコアの無いものが多くて、今まで美味しいと思ったことが無かったので、良い意味で裏切られてとても嬉しかったワインです。この時はルミエールの小山田さんから4本ほどテイスティングワインをいただきまして、却下(ごめん!)した3アイテムとは別の世界を持っている、このブラック・クイーンを扱わせていただくことにしました。noisy
は4アイテムのテイスティングアイテムをいただいたからと言っても、必ず1つ以上扱う・・・とは絶対に言いません。気に入らなければ全部却下です。冷たいようですが、なあなあな付き合いじゃお互いもお客様も業界も成長しません。より良いものを生むための努力は、率直な感想を受け取ることから始まります。
「そんなことは無い」
と、そこで拒絶して目を閉じてしまうようであれば、将来は無いと思うべきでしょう。
味わいですが、ピュアな美しい酸味が、きれいな円形のパレットを形成します。色味も比較的濃い目で、黒味と紫が強く、とてもドライで、ややスレンダーなボディと、比較的若い果実を連想させる酸味が特徴です。粘土っぽい・・と言うか、関東ロームのニュアンスが出やすい山梨・長野のワインではありますが、むしろこのブラック・クイーンに関しては石灰のニュアンスが勝っていて、その分軽量に感じる部分は在りますが、妙な重さが無いことのメリットが勝っています。とてもはつらつとしたアロマで素直に美味しいね!と言えるワインです。
もっとも、サンテミリオン的な、やや甘みを残した生のままの果実味を好む層には、
「ちょっと酸っぱめ・・・」
と感じるかもしれません。しかし、自然派に慣れ親しんだ noisy のお客様ならちょうど良いレベルだし、ピュアさが心地良いし、邪魔なものが無く好ましいと思われる方がほとんどでしょう。
是非ルミエールさんにも、どこを見てどんなワインを造って行くか、という部分が見えるワイン造りを続けてほしいと思います。現状での一般大衆受けを狙うのであれば、現在の購買層の取り合いに参加するのと変わりありません。楽ですから、何とかデパートメントストアにおいて貰えるように努力すれば良いでしょう。でも、外国産ワインに親しんだ我々や、チューハイにしか興味の無い若者に、本物が持つ味わいを届け、ファンになっていただきたいのなら、より一層の努力が必要になります。
ワイナリーは一朝一夕には変わりません。弛まない努力と意思が日々要求され、大変な仕事です。頑張ってほしいし、出来ることはやりたい、と思っています。皆さんも是非、このブラック・クイーンを飲んでみてください。日本のワインに否定的だったあなたこそ、きっと目からうろこが落ちるかもしれません。お奨めします。
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● 「ん??ルミエールって日本のワインじゃないの?」
という声が聞こえて来そうです・・・
「あれ?noisy さんって、日本のワインに興味ありましたっけ?」
というさらなるうねりも伝わってきそうです・・・。
久しぶりに日本のワインを扱うことにしました・・・。安易な輸入ワインなど、このマスカット・ベイリーAが持つピュアなアロマには適いません。 |
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| ●2004les Enfants Muscat Bailey A |
| レ・ザンファン マスカット・ベイリー・エー |
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【久しく日本のワインを飲んでいないでしょう?産直そのもののピュアな香りに触れてください!】
noisy がご紹介するからには自信を持っている訳です。その辺に普通に売られている安価なデイリーワインには全く見られないピュアなアロマと、充分な果実味、バランスを持っている優れた長野のワインです。日本で交配されて生まれたマスカット・ベイリーAを使用して、軽やかなベリー系のアロマと爽やかな酸味を感じさせてくれます。
しばらく日本のワインを飲まれていない方が多いと思いますので、このマスカット・ベリーAを飲まれるとちょっと驚かれるかな?と思いますよ。実にピュアな香りは奥深さと複雑さを持ち、ミネラルとスパイス、熟したストロベリーのアロマを持っています。ルミエールさんの自社畑ものではなく、契約農家から買い入れた葡萄で仕込んでいます。自社畑はほぼビオに転換済ですし、買い入れた葡萄も自然派の醸造方法で、余計なことをしないように心がけているようです。
そもそもの出会いは、一昨年、ティエリー・ピュズラ氏が来日したとき、日本の自然派生産者と銀座で懇談会がありまして、その時にルミエールさんの栽培長(今はどうなんだろう・・聞かなかったが・・)である小山田さんがサンプルでお持ちになられたワインを飲ませていただいたのがきっかけです。その時は2003年のマスカット・ベイリーAだったと彼は言いますが、noisy
はたしかカベルネ・フランだったと記憶していて、若干擦れ違いは有りました。まあ、美味しければそれで良いんですが、そのマロラクティックが終わったワインを飲ませていただいて、
「樽に入れるの?このまま売ったほうがいいんじゃない?」
などと、大変に失礼なことを偉そうに言ってしまったのがnoisy でした。まあ、おそらく、この酔っ払いは誰なんだろう・・・としか彼の記憶には無かったんでしょうが、
「夏になったら遊びにいくよ」
と、安易な約束をしたまま忙しさにかまけて忘却していたんですね。
ところがひょんなことから小山田さんがワインを買いにいらっしゃって、
「久しぶりだね・・」
と、2004年のこのワインとカベルネ・フランを飲ませてくれ、取り合えず還元香がやや強いものの、とても美しい、生き生きとしたアロマが感じられたマスカット・ベイリーAを扱わせていただくことになりました。
最近、日本の生産者の方も、自然派のワインのテイスティングや、そのワイン造り、葡萄造りをもの凄く勉強されていて、一昔前とは全く別物の生きたワインを造っています。noisy
も時折そんなワインに出会っていましたので、産地が近く、しかもお互いの意見を言い合える(それを生かすかどうかは別問題としても)日本の生産者の方ともお付き合いしたいなぁと思っていたわけです。
ただ、生産者の方によりましてはネットの販売はダメだとか、あれ?なんかどこかの宗教団体っぽいぞとか、それともどこかの地酒蔵の真似かと思えるようなところも有りますので、やっぱり人間関係がスムーズに出来るところじゃないと難しいですよね。
今後も、良いワインが出来たら黙って教えてね・・・と伝えてありますので、気が向いたらきっとメールをくれるんじゃないかなと期待しています。皆さんも、是非このピュアなアロマに触れてみてください。もっとも、
「最高で〜す!」
とか、
「このプライスゾーンでは無比!」
などと言うつもりは毛頭有りません。濃度や凝縮感はもう少し有った方が良いです。(2003年は、その辺りは合格ラインでした)場合によっては、やや薄い物足りなさを感じるかもしれませんが、ピュアでとてもチャーミングな美味しさを持っていて、優れたポイントがマイナス点を補い、超えていると判断しています。是非一度、産直ワインをお試し下さい。癒し系の味わい!お薦めです。
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