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| ● 久しぶりにジュゼッペ・ラットさんのドルチェットをご紹介します。今回のキュヴェは合田さんのセレクションです。世の中に298本の存在・・・です。 |
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| ●2004le Ovive V.d.T. Yasuko Goda Selection |
| レ・オリヴェ V.d.T. ヤスコ・ゴウダ・セレクション |
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298本のみ生産・セレクションされたワインです。
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【まさに合田さんのお好きな味わい??柔らかで実にエレガントなドルチェットです!】
まず最初に・・・決して皆さんが普通にイメージできるドルチェットでは有りません。何しろ滅茶苦茶テクスチュアがソフトでフワフワ。お空に浮かんだ雲かマシュマロか。でもそのマシュマロは赤や茶の色をしています・・・。
たいがいのドルチェットは、舌の上で だらしなく 横方向に拡がりきって、中盤の果実味の薄さと質の貧しさ、酸味のだらしなさを露呈してしまいます。ラットさんのこのレ・オリヴェは「縦方向に積みあがった構造」をとても柔らかく表現しています。判りやすく言うなら、ある意味、カッペラーノさんのドルチェット・ガブッティと重なったイメージですね。
どれでも、まだカッペラーノさんのはガッシリした体型をしていますが、ラットさんのは「軟体生物」?。クラゲとか蛸とか、実態が有るはずなのにフワフワ、クニュクニュしているんです。そして、それがとっても美しい仕上がりです。
もしかしたら抜栓直後はやや不安定かもしれませんが、空気と触れ合う時間が長くなってくると「しゃん」として来ます。ドルチェットにもエレガンスと表現力が存在する事を知らされるでしょう。是非ともお試しください。お奨めします! |
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| ●ラシーヌの合田さんのお薦め、ジュゼッペ・ラットの「ドルチェット・ディ・オヴァダ」を3アイテムご紹介します。美し〜い美し〜い、ドルチェットです..。 |
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| ●2001Trionze Dolcetto di Ovada |
| トリオンセ ドルチェット・ディ・オヴァダ |
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| ●2000Le Olive Dolcetto di Ovada |
| レ・オリヴェ ドルチェット・ディ・オヴァダ |
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| ●2001Gli Scarsi Dolcetto di Ovada |
| リ・スカルジ ドルチェット・ディ・オヴァダ |
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【...】
「素晴らしい!皆さんにお勧め!」
と、書きたいのは「やまやま」なんですが、そうしないのが noisy の天の邪鬼なところ..。ん?
まあ、焦らずにきっちり読んでくださいね。それで飲んでみたいな..と思ったら、3アイテムの中からお選び下さい..。
どのドルチェットも本当に美しい、透明感とエレガンスを持ったワインです。noisy
の好みは「トリオンセ」でしょうか..。「トリオンセ」「レ・オリヴェ」とも、一般には余り販売していないそうです。
[2001年トリオンセ]
抜栓直後の伸びやかなミネラルに支えられた美しい果実味に「ぞっこん」です。たいがいのドルチェットは、舌の上で
だらしなく 横方向に拡がりきって、中盤の果実味の薄さと質の貧しさ、酸味のだらしなさを露呈してしまいますが、ラットのドルチェットは全て違います。ミネラルに包まれた果実味には品と厚みが有り、バランスの良い酸味、長い収束で思わず
「愛しい ドルチェット・ディ・オ婆ダぁ..」
などと叫んでしまいそうになります..。しかし、です..。
抜栓当日はとっても美味しく飲めるのですが、翌日はバランスが崩れ、ちょっと「はてな」です。葡萄によるものか土地の個性かは判断できませんが、プラスティッキーな「蝋質」の存在が少々顕著になり、2日目の味わいを少々壊してしまいます。3日目には余り気にならなくなりますが、1日目ほどの感動は戻りませんでした。
いずれにせよ、1日目はとても美しく美味しいドルチェットに出会えますので、何とかその日に空けて欲しいと思います。どんな成長をして行くのか、見極めるのが難しいですが..その当たりは次の「レ・オリヴェ」に引き継ぎますね..
[2000年レ・オリヴェ]
こちらは1年古い「レ・オリヴェ」です。何となく「オリーブ」と関係有りそうな..感じの名前です。味わいは、トリオンセをより力強くふくよかにした感じで、これもトリオンセ同様1日目、とても美味しく戴けました。2日目はやはり、「蝋質」の存在が気になってしまいました。出来れば1日で飲んでしまうとこのワインの良さだけが残るでしょう。
[2001年リ・スカルジ]
一般に販売されているリ・スカルジは、トリオンセのミネラル感・果実味はそのままに「ジンジャー」系の香りが入ってきます。過敏でとてもデリケートな
noisy にはその香りが少し強く感じられ、
「トリオンセの微妙なバランスの美しさには適わないか..」
などと思ってしまいましたが、2日目のバランスがとても良く、愛すべき香りと味わいになっていました。
[総論]
という訳で、どれを選択すべきか難しいところですが、この美しいドルチェットを是非飲んでいただきたいと思います。最も、どんな方にも納得していただける味わいのワイン..では有りません。何か日記のようになってしまいましたが、余り経験の無い部分の「美しさ」と出会い少し戸惑っていますが、どんな成長をしてゆくかを見極めたいなあ..と思っています。そして、ドルチェットの可能性・将来性を改めて感じるとともに、「食」との相性もかなり緻密に見ないといけないな..と感じました。
比較香草類を使用したパスタ類には、かなりの相乗効果を見せるワインだと思いますが、和食にはかなり合わせにくいと思います。この美しいワインを愉しむためには、美味しいオリーブオイルとイタリアン系洋食がベスト!上手く合わせれば2日目の状態でもかなり良いマリアージュになるに違いない、と踏んでいます。是非試してみてください。どれか、が、お奨め..です。 |
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| ●2000La Barbera V.d.T. |
| 2000 ラ・バルベーラ ヴィノ・ダ・タヴォラ |
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【さざ波のように押し寄せる余韻!可憐+豪快なバルベーラ! 】
ジュゼッペ・ラットさんの深遠な「ドルチェット・ディ・オヴァダ」をお飲みになった方は、「ただ者ではないな?」と認識されたに違い有りません。今回は「ラ・バルベーラ」です。「トリンケロ」さんのバルベーラとの比較も掲載しておきますので是非ご覧下さい。とても秀逸なワインです。ん?お奨め度..?そうですね..価格も有りますし難しいですが..60%と言っておきましょう。ただし、鼻・舌の肥えた大人の方には..90%かそれ以上になると思います。
まあ、トリンケロのリーズナブルなバルベーラを散々持ち上げておきながら、50%も高いラットのバルベーラを一体どのようにご紹介するか..メンバーさんならずとも
noisy 自身が興味有るところです。(何も考えてないっていうのが凄いですよね〜。キーボードの指が先に動いているんだから..)
注:メンバーさん以外は意味が判りませんよね。トリンケロのページはこちらです。
一体化しシームレスな味わいを持つトリンケロのバルベーラ・ダスティに対し、ラットのラ・バルベーラはストラクチャーが大きく、凹凸が有ります。より深く大きなワインです。そしてこの凹凸(おうとつ)の有る部分が..実に良い表情を浮かべてくれるんですね。
幾分閉じ気味なアロマ、小さな粒の赤いベリー、ミネラル感は充分で伸びやか。重量感たっぷりの縦に積み上がるボディ。大柄だが果実味で全てを満たしきれない。ところが、さざ波のように押し寄せる余韻が何度も反復して、幾分空虚に感じられる部分を確実に埋め込んで行く。そしてそれはとても長い。
判るでしょうか..?トリンケロよりも確実に大きなワインです。(瓶の大きさじゃないですよ)その大きさ故、また若さ故に口に含んだ瞬間と暫くの刹那は覆い尽くせないパレットが有るんですが、余韻が確実に空いた部分を埋めてくれるんですよ..。「じわっ、じわっ、じわっ..」という返りが、何とも良い感じなんですね。
また、滅茶苦茶ピュアでナチュラル、張りつめた風船のようなトリンケロに対し、こちらは必要充分な「酸化」を施した、言ってみれば「どんどん増殖するアメーバ」みたいな味わいを見せてくれます。これも旨いですね〜。バルベーラの持つ魅力の対極であると..言いたいと思います。
若いときは散々遊んだし、濃厚なワインでこってりしたステーキもがんがん喰ったけど、そろそろ落ち着いて懐石やしゃぶしゃぶがいいなあ..と思えるのでしたら、こんな風にしっとりと、しかも自己表現は確実にしている大人の味わいを見せるラ・バルベーラをお薦めします。ん?お奨め度はって..?上の方に書きましたので、もう一度見てくださいね。全ての方の好みに当てはまるものでは無いですが、ポテンシャルはかなりのものがあります。noisy
的には 今飲んで 90 ポテンシャル 92+ 飲み頃 今〜2020 (+5) としておきましょう。 |
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| ●2001Dolcetto d'Ovada le Olive |
| ドルチェット・ドヴァダ レ・オリヴェ |
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【 自然派らしい柔らかさと華やかさを持っています。】
しみじみと美味しいドルチェット・ドヴァダです。勿論品種はドルチェット種ですね。アルバやアスティから南東に、海側のジェノヴァに向かう途中にオヴァダの集落が有ります。その北側にある「サン・ロレンツォ」の畑、「レ・オリヴェ」です。
ちょっと脱線しますが..イタリアは同じ名前が全国に有り(特にキリスト教の聖者に因んだ名が多い)、我々にとっては理解が難しい部分でも有りますが、実は日本でも同じようなことは幾らでも有ります。例えば
noisy の住む、「大宮」などという地名は、日本全国沢山有ると思います。すなわち「大きな宮が有るところの地名」ですから、「聖ロレンツォに因んだ地名」があちこちに付いていても、不思議なことでは有りません。興味が有れば、その当たりも掘り下げることも出来ます。宗教や歴史、風土に直結しているワインならではの奥深い部分ですよね。時間が有れば是非とも掘り下げてみてください。目から鱗の話も、きっと有るに違い有りません。
さて、味わいですが、柔らかな果実味と穏やかな酸味、ふくよかなボディの実に美味しいドルチェットです。スミレや
生姜、ハーブ、スパイス、ミネラルの香りの要素は、突出することなくバランスが良く、筋金入りの自然派らしい柔らかさとおおらかさを醸し出しています。要素はかなり複雑ですから、ワインをかなり飲み込んだ方にも充分な満足が得られるでしょう。
本来ドルチェットは若飲みで熟成させて飲むワインでは無いと考えがちですが、ラットのオヴァダ酒はかなりの熟成力を秘めています。バローロを考えてみてください。若い内はタンニンが強く、(基本的には)色合いも薄く、硬いワインが多かったわけです。しかし、そんなバローロも30年経つと激変し、官能を揺さぶる大きなワインに変貌するんですね..。このレ・オリヴェを含め、ラットのオヴァダはラットがバローロと同等であることをイメージして造っているはずだと..noisy
は考えています。惜しいかな、古いオヴァダ酒は手に入りませんし、国際的にみても現在まで大きくは評価されてきませんでした。しかし、それだけのポテンシャルは有ると..確信しています。
輸入元のラシーヌの合田さんも、ラットのオヴァダ酒が大好きで、
「普段飲むならラットのトリオンセ当たりがいいわぁ...」
と、おっしゃっていましたが、口当たりがソフトなのにしっかりとした芯が有り、エレガントに香る辺りがその理由なんだろうなぁ..と勝手に解釈しました。
まあ、結果、好き嫌いは有るにしても、経験してみるべきワインだと思います。是非とも時間を掛けて、そのポテンシャルを探ってみてください。幾重にも重なったヴェールを一つずつ剥いで欲しいと思います。
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