Azienda Agricola CASCINA FONTANA
アツィエンダ・アグリコラ カシーナ・フォンタナ
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マリオ・フォンタナ近影(2005年3月) |
「バローロの良心」
マリオ・フォンタナは、これからが大変楽しみな造り手です。1985年、18歳で6代続くワイン造りを継ぎました。ヴィンテージを遡ってテイスティングすると、近年、急速にその完成度が高くなってきたことがわかります。初めて会ったときに感じたことは、あまりに誠実な人柄ゆえ、ワインもおとなしすぎるのではないか、と懸念するほどでした。しかし、テイスティングを続けていくうちに、実は、彼は自分がまだ成長段階にあって、試行錯誤しながらワイン造りを前進させていることを、深く認識しているために、どこまでも謙虚であろうと努めていることが、よくわかりました。亡きバルトロ・マスカレッロは叔父にあたり、バルトロのワイン哲学に大きく影響を受けています。妥協せずに自らの理想を実現しようという、強い意志を秘めた造り手です。
幸運にも、いずれの畑も恵まれた立地にあり、ネッビオーロ、バルベーラ、ドルチェットは、スィニオ村の「ヴィーニャ・デル・カステッロ」というこの地区でも最上とされる畑に栽培されています。特にバローロを生み出す畑は、カスティリオーネ・ファレットの村のなかでも傑出した、ゾーンの中心部に位置しているクリュ畑−−ヴィッレーロとヴッレッティです。
ドルチェットは、若いうちはバランスが悪くて魅力的ではないのは、我らが愛するジュゼッペ・ラットに共通しています。ビン詰め後2〜3年を経て、チャーミングな味わいへと変わります。素直な味わいながら、決して単純でなく、飲み心地がよく、すーっと口に入ってきます。
バルベーラとネッビオーロは、ともに澄んだ味わいで、素性のよさがすぐに伝わってきます。「複雑さよりも、飲んでおいしいものを造ろうとしている」とマリオは言っています。
バローロは、古典的な流儀で、クリュごとのビン詰はしません。また、畑も1.5haと小さく、年間の生産量が5-7000本です。彼のバローロ1996を味わったときのことですが、初めはケモノ臭が支配していますが、すぐにグラスの中でフレッシュな果実香があがって、デリケートの味わいのなかに芯の強さを感じました。「色の薄さにだまされてはいけない」、真の古典的なワインだけに認められる、表面的でないクオリティを備えています。
近年、国際市場を賑わせた高価格路線のピエモンテにあって、抜栓直後は野暮ったくて色も薄いマリオのワインは、近代派とは対極にあるスタイルです。決して押しつけがましくない人柄で、また自らのワイン造りに誇りと自信をもつマリオは、ワインもまたそのとおりの個性をもっており、そのため、国際市場で大きく注目されることなく、地元とロンドンの友人たちだけに愛されている、知られざるワインだったと言えるでしょう。価格は驚くほどリーズナブルで、時流に迎合することなく、古典派と近代派の波の中で、自らの進む道を実現した、次世代のバローロと言えます。
ワインは楽しんで飲んでもらうためにある、という真っ当な精神の持ち主ゆえに、売らんかなのマーケティングが大嫌いで、自分のワインのよさをわかる飲み手が静かに増えていってほしい、と控えめながら情熱的に語るのには共感いたしました。
カッペラーノほどの「狂気の境」を感じさせるような、すごみのある味わいではありませんが、造り手の優しさが伝わるような、「バローロの良心」ともいうべき味わいを、一人でも多くの方に味わっていただきたいと思います。
(記/ 合田)
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カシーナ・フォンタナのパンフレットより
カシーナ・フォンタナは、バローロ地域の中心、アルバから約10kmにあるカスティリオーネ・ファレット村にあります。フォンタナ家は代々ここに居住し、ブドウ栽培とワイン醸造を6代にわたって続けています。現在は、若きワインメーカーであるマリオ・フォンタナがこの伝統を守り、ブドウの植付け・仕立てから醸造と販売まで、全面的に関与しております。私たちのブドウ畑は、もちろんすべて自社所有ですが、当地ランゲに伝わる古典的なブドウ品種であるネッビオーロ、ドルチェット、バルベーラだけが植えられています。これらのブドウの植わる畑は、カスティリオーネ・ファレットとスィニオの村の中でも、有数の恵まれた立地にあります。醸造所は、モンフォルテ・ダルバのなかの小さなペモ村にあります。
≪ワイン≫
ドルチェット・ダルバ
私たちのドルチェット・ダルバは、赤紫色がかった深いルビー色をしています。チェリーやプラムを思わせる、フレッシュで強いブケがあり、味わいはフルかつまろやかでドライな、ややビターな後口をそなえています。
若いうちからも楽しめますが、2〜3年熟成させればブケと個性がもゆたかに育ちあがります。
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格付け:ドルチェット・ダルバDOC
ブドウ品種:ドルチェット100%
ブドウ畑:カスティリオーネ・ファレッティ村のヴァレッティおよび、スィニオ村のカステッロという畑産
醸造法:タンク発酵、スロヴェニア産オークで熟成。
生産量:8684本
飲み方のヒント: 15分前に抜栓し、16〜18℃で供してください
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バルベーラ・ダルバ
バルベーラはピエモンテの古典的な品種ですが、私たちのワインはその特徴を典型的によく発揮しています。バルベーラ・ダルバは18ヶ月間、伝統的な小樽(3-5 hl.)で熟成されたあと、ビン内でも熟成を続けさせたものです。
私たちはバルベーラを複雑かつ力強さをもつワインで、当地そのものの表現であると考えています。
色調は深いルビー・レッドをし、ブケもまた複雑でプラムやブラックベリーの風味とスパイス香が感じられます。濃醇で果実味ゆたかで、かすかにビターな後口をそなえるこのバルベーラ・ダルバは、濃い味の地元料理にも、はかのイタリア料理はおろか国際的な料理にも抜群に合います。
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格付け:バルベーラ・ダルバ・スペリオーレDOC
ブドウ畑:スィニオ村のカステッロにある畑
生産:2492本
飲み方のヒント:1時間前に抜栓し、18〜20℃で供してください |
ランゲ - ネッビオーロ
いうまでもなくネッビオーロはランゲの偉大なブドウで、ワインは17世紀には、サヴォイア王家からもてはやされた伝統があります。事実、私たちのネッビオーロ「ヴィーニャ・デル・カステッロ」は、スィニオ村の貴族的な城の周りを取り巻く畑で、かつては部分的に城に属していた畑からの産です。このカステッロという畑は、特別に恵まれた立地にあり、南西に面しております。このネッビオーロから造られるバローロを、当然ながら私たちはとりわけ誇りに思っています。オーク樽で2年間熟成させるため、オレンジがかったガーネット系の赤色を呈します。濃醇かつまろやかでバランスがとれ、果実とスパイスを思わせる完璧なブケを放ちます。口に含めば、やはりフルでまろやかな味わいがバランスし、ソフトなタンニンがあり、きわめてエレガントなビター・フィニッシュが締めくくります。
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格付け:ネッビオーロ・ダルバDOC
ブドウ畑:スィニオ村のカステッロという畑の産
醸造法:タンク発酵、スロヴェニア産オーク(1500hl)で熟成。
生産量:1165本
飲み方のヒント:30分前に抜栓し、18〜20℃で供してください
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バローロ
カシーナ・フォンタナは幸運にも、素晴らしい畑を有しています。すなわち、当家のブドウ畑は、カスティリオーネ・ファレットの中でも、傑出したゾーンのまさしく中心部に位置している、恵まれたクリュ畑――ヴィッレーロとヴッレッティ――なのです。私たちは、最上の年にだけバローロを造りますが、それも最良のよく熟したネッビオーロブドウ果を選び抜くのです。発酵させたあと、熟成は伝統的な中くらいのサイズ(約25 hl.)のスロヴェニア産オーク樽を用い、カシーナ・フォンタナのセラーでビン熟させています。
私たちのバローロは、たしかに複雑で厳しさのあるワインなのですが、それでも若いうちから飲みやすいところがあって、文句なく楽しめます。色調は、加齢とともにオレンジ系めいたガーネット系の赤色になります。ブケには奥行きのある濃さとハーモニーがあり、
バラとリコリスの香気を漂わせます。口の中では、濃醇にして官能的で、後口がとても長いのです。
若いうちはおそらく、ワインはどことなく閉じているように見えるが、堅かったり荒々しいところはなくて、伝統的なバローロがあるべきバランスと甘さを備えているのです。加齢とともにバローロはずいぶんと開き、フルで壮大な性格を現すのです。これこそ、長熟させるのに絶好な偉大なワインなのであって、最上の食事にふさわしい伴侶ですが、同じような志向を有する友人やワイン愛好家と一緒にひたすら楽しめるワインなのです。
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ヴィンテッジ:1998年
生産量:8388本(番号入り)
飲み方のヒント:少なくとも1時間前に抜栓し、20 〜 22℃で供してください |