■□ Domaine des Varoilles □■
ドメーヌ デ ヴァロワーユ |
|
● 熟したブルゴーニュが入ってきました。畑の名前がそのまんまドメーヌ名になっている生産者、デ・ヴァロワーユの97年です。そろそろ10年ですから、ようやく飲めるようになったと言うところです。
「ヴァロワーユ??知らないなあ...」というかたもいるかもしれません。ぱーかーさんの「ブルゴーニュ」をひもとけば、三ツ星ドメーヌですが、かなりお褒めの言葉を書いてあります。13haの裕福なドメーヌでジュヴレ=シャンベルタンにかなりの地所を持っています。何故に三ツ星か?理由は簡単。「熟成するまで飲めたもんじゃない..」とは書いていませんがそれに近い雰囲気が感じられます...。「ワインは熟成するまで長期間(通例10年)かかるのをお忘れ無きよう。」と、いうことは10年以上置いた良い年の良い畑はどうなっているのでしょう、という期待が膨らんできます。信頼に値する評論家のセレナ・サトクリフ女史も同じ事を言っていますので、noisyも信用しよう!ちなみに昔飲んだヴァロワーユのジュヴシャンは、確かに「がちがち」で「何じゃ、こりゃ..」と感じたのを覚えています。 |
|

| ●1997Gevrey-Chambertin 1er Cru Clos des Varoilles |
| ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ クロ・デ・ヴァロワーユ |
|

|
【ワインも色々、造り手も色々、××さん、ご苦労様でした!】
この生産者は清澄・濾過をキッチリしてくれるので、リリース直後は旨みが抜け、ガチガチの硬いワインになっているので飲めたモンじゃあ無いんですが、時間が有る程度解決してくれると言う..そんな性格の1級畑ものです。まあ、もっとも、最初に抜けてしまった部分は瓶を逆さまにしても戻っては来ませんが..。
この畑はジュヴレの北西、ラヴォー・サン=ジャックの西に有る1級畑で、モノポール(単独所有畑)だったと思います。デ・ヴァロワーユの所有で無ければ、もっと有名になってしかるべきだったでしょう。(おっと..言い過ぎたか!)
早速飲んでみると、いや、良いですね。時間の経過でしか出てこない複雑さが、何とも言えぬ旨さを感じさせてくれます。そうだなあ、例えばそろそろ紅葉の季節が始まる訳ですが、色付いた木々の間を散策することを想像してみて下さい。濡れた落ち葉やまだ色付き始めたばかりの葉の香りがします。オゾンに包まれているような、ホッとする感じがします。そして、色付いた秋の木の実、アケビ・ザクロとかの山のくだものが、「パカッ」と割れていて..それを口にしているような気にさせてくれます。
おそらく鉄っぽかった部分は鉄サビっぽい感じに変化、そこからジビエとか、僅かに血とかに変わってゆきます。接触感は実にソフトながら、しっかり存在する酸が、ワイン全体を引き締めています。決して大柄では無いものの、一本筋の通った旨みが身体を包みます。とても良いと思いますよ。
97年が出回り始めた頃は、良い出来と言われた95〜96年の後でしたので、タニックで線が細く、果実味不足と言われて散々でした。しかし、本来ブルゴーニュはそのようなワインが普通であって、昨今のような99年や03年のような過剰とも思えるような糖度が乗ることが普通じゃなかったんです。99年はそれでもまだ酸が有りましたので、生産者によってはグレートだと思います。(皆がみんな、99年がグレートだと言っている・思っていることは、とてもフツーじゃありません..)
まあ、何を言いたいのか、今ひとつピンと来ないかもしれませんが、価格に見合ったブルゴーニュ本来の美味しさの有るジュヴレの1級だ、ということですね。今時、10年近く前の飲み頃ブルゴーニュ1級が、5千円で購入できるなんて考える方がフツーではないのかもしれません。大きく心を揺さぶられるようなことは有り得ませんが、充分に納得できる味わいであると思います。時間がどれだけ重要かということを教えてくれます。飲んでみてください! |
|
|
|
|