どうでしょうね..。このワインを飲んだのはもうかなり昔の話です。固い感じだけれど表情はその内出てくるだろう、と判断したように思います。実際、フィルターをしっかり目に掛けたか、樽熟が長すぎような感じのブルゴーニュ..というイメージで、熟せばそれなりの味わいになるものの、若い内は表情が無くて、ドラム缶のような..(やば..)感じでしょう。
極最近のギュイヨンは飲んでいないの判りませんが、果実味も充分にのり、かなり良くなっているとの噂を聞いています。
ところで、PKさんとセレナ・サトクリフさんがこのギュイヨンについて書いていますので、見てみましょうか。
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昔は、フィネスを備え、アペラシオンどおりの個性をもったワインをしばしば見かけたものだった。しかし最近テストした赤ワインには、望みどおり期待どおりの凝縮度とかスタイルを持ったものはなかった。白は良くなってきている。
1998年10月20日発行 早川書房 セレナ・サトクリフ著
ブルゴーニュ・ワイン より抜粋 |
1970年、ディジョンで成功したワイン商のギュイヨンがドメーヌ・デヴノを手に入れた。以後ドメーヌの規模は拡大する一方で、ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイの23haを獲得し、現在はさらに拡張して150haに達し、18のアペラシオンを翼下に納める。ワインは南は1級のムルソー=シャルムから、北はシャルム=シャンベルタンまでと幅が広い。私はここのワインが標準以上だとは思わない。ムルソー=シャルム、コルトン=シャルルマーニュ、ヴォルネ・クロ・デ・シェヌ、シャルム=シャンベルタン、コルトン、それにコルトンの素晴らしい特級畑--クロ・デュ・ロワ、レ・ブレサンド、レ・ルナルドなどがある。これらの秀逸な畑が数々あるにも関わらず、ここのワインづくりのくせで、削りそがれ、固く締まった赤と、複雑さや魅力に欠ける白になってしまう。赤は新樽を40%用いて18カ月、白は50%で12カ月後に瓶詰。ワインはドミニク・ギュイヨンのラベルでも出ている。ほとんどのワインは7〜10年は保つが、その間に熟成して良くなるとは思えない。
平成4年9月25日発行 飛鳥出版 ロバート・パーカー著
ブルゴーニュ より 抜粋 |
ご存じの方も多いと思いますが、PKさんのブルゴーニュは、ほとんどが1990年以前のワインについて書かれたものです。サトクリフさんのは比較最近の1995〜96年位までのワインに該当すると思われますが、86年に第一版、92年に第二版が出ていますので、そちらとの重複や書き直した部分も有ると思います。
すると、ちょっとおかしな事に、いやおかしくは無いが、違う見方をしているようにも見えますよね。真贋はワインを飲まれた方が判断するべきですが、サトクリフさんは、
「昔は良いボトルも見受けられたが最近は..」
と言っているのに対し、PKさんは、
「最初から駄目..」
みたいな言い方になっています。
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ところでいきなり脱線しますが、NOISY'S のブルゴーニュのワインを見ているとお気づきかと思いますが、例えば、
「シャンボール=ミュジニー」
「ボンヌ=マール」
と言うように、=(イコール) で繋げた文字が沢山出てきます。他では単に、シャンボール・ミュジニーだったり ボンヌ・マール だったりするのが殆どで、
「何でそんなことするの?」
と、思われる方がいらっしゃるかもしれません。
有る意味では Chambolle-Musigny や Bonnes-Mares を
Chambolle Musigny Bonnes Mares と −(ハイホン) 無しで表記しているドメーヌやメゾンも有りそうですからそれでも良いとは思いますが、このハイホンにも意味が有るわけですから、それをイコールで現している訳ですね。ほぼ最近のワイン関連本はイコールになっていますし、散々読んだPKさんのブルゴーニュ(塚原さんや合田さん達が訳していますね)もそうでした。かなり昔の本(アンドレ・シモンさんの本とか..)は、そのままイコール無しで書かれていますが、ハイホンが前の言葉と後ろの言葉を繋げるものである、という意味が有るわけですから、出来れば
シャンボール=ミュジニーのように..繋げて欲しいものです。クリオ・バタール・モンラッシェじゃ..シャサーニュ・モンラッシェじゃ意味が正確に伝わらないと思うのは
noisy だけでしょうか。
ちなみにシャサーニュ=モンラッシェは、有名なル・モンラッシェにあやかってシャサーニュ村のアペラシオンをそのように定めた訳ですね。まあ、いずれ
Chassagne Montrachet と表記されるようになるのかもしれませんが。 |
まあ、何でそんなことを書き始めたかというと、「コルトン」という特級畑を説明するのに一応必要かな?と思ったからなんですね。まあ、上記のワインを説明する部分で書いておいた方が親切なのでしょうが、別にしておくことで「使い回し」が出来る、という利点も有るわけですね..。 |
例えば、一般的に言った場合、
「コルトン」
「ル・コルトン」
は同じでしょうか?どう思います?
実は、一般的に言った場合は..違うんですよ。勿論のことですが、同じ場合も有り得ますよ。同じ場合は、「ル・コルトン」を「コルトン」と言った場合です。「コルトン」を「ル・コルトン」とは言えないはずなんです。なぜなら「ル・コルトン」は、「コルトンというグランクリュのアペラシオンの中にあるル・コルトンというリューディ(畑)」を意味しているからです。「コルトン」と表記した場合には、「ル・コルトン」のみを使用してもOKでしょうし、その他の特級畑、例えばコルトン=ルナルド、コルトン=ブレサンドをブレンドしても構わない訳です。ですが、「ル・コルトン」とする場合には、その畑のみの葡萄から造られなければなりません。
で、ようやく = の話になるわけですね。
コルトンは、Corton の後に ハイホンを付けて畑名を名乗ることが出来ます。ですから上記の
Corton-Renardes (コルトン=ルナルド) というように表記します。Corton les
Renardes でも良いようですが、ハイホンで繋げた場合にそのまま日本語にしてしまうと、コルトンールナルド
と成ってしまいますので、そんなもん、どうやって読むんじゃ!ということになってしまいます。シャンボールの場合はもっと悲劇です。シャンボールーミュジニー
になってしまいますから、どこで切ったら良いやらで、シャンボー・ルーミュジニーとかさらに頭がぐちゃぐちゃになってしまいます。ですから、おそらくですが苦肉の策で
= (イコール)で表記したのでしょう。
Chateau d'Yquem を シャトー・イケム とはおそらく言わないように、出来れば一本化表記した方が、日本のワインファンの為になるのになぁ..と思います。(思いっきりはじっこの細かい所を掘り下げでもつまらないでしょうからもう止めましょう..)
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まあ、そんな訳で、アントナン・ギュイヨン の評価 について、思いっきり書いてみました。(ど、どこにそんなことが書いてあるのよ!)途中から脱線して戻ってこれなくなった..いつものパターンですね。はい。何も考えて書いてはいないからねぇ..。時間切れ・スタミナ切れで済みません..。 |