スペイン ■□ Maison Philippe Pacalet □■ブルゴーニュ
フィリップ パカレ |
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◆2006年のフィリップ・パカレはどうか?
そんな訳で(どんな訳?!)2006年のフィリップ・パカレである。我らがリアルワインガイドも現地取材が大部分を占めるようになり、日本市場の現品に対するチェックという視点が外れつつ有る現在、しっかりと現品をテイスティングし判断する、という、ワイン販売の基本が重要性を増している。皆さんは勘違いしているかもしれないので記載しておくが、
「日本の代理店は出荷前にほとんど自身の販売するワインを飲んで(チェックして)いない」
のである。
勿論、ラシーヌさんのような素晴らしい会社も中には有るが極端に少数であるし、また、どこかのタイミングでは、何とか飲んでいる・・・かもしれない、というレベルがマシな方である。輸入して販売する前に現品を全て試飲チェックをしている、という会社はおそらく一軒も無い。
であるからこそ我々ショップの出番であると思うので、資金的にはかなりきつかったが、フィリップ・パカレ2006年も、全ての21アイテムのテイスティングを仲間のショップと共同で行った。(2005年も全部のアイテムを開けているし、2004年もリアルでかなりのアイテムをテイスティング済み・・・。この先も出来るかどうかはワインの価格の沈静化にも関わってくる・・・)
でようやく本題、2006年のフィリップ・パカレはどうなのか?
一言で言えば、
「ピュアで若々しい酸味を残すように収穫した結果、さらにエレガント増のエキス系になり恐ろしく美しい仕上がりになった」
と言えるだろう。
今までの比較で言えば、
「梅きのこ、梅かつお 風味の今までの弱酸性パカレ節は2005年まででおそらく廃業?」
「より端正でテロワール(人を含めない狭義の)の特徴がよりくっきりと現れたスタイル」
になっている。
いつ飲んだら良いのだろう?という点については、
「飲める時期はアイテムごとに異なるので各コラムを参考に・・・」
2006年のパカレは2005年よりも良いのか?という点は、
「これもアイテムごとに差が有るが、上と思えるアイテムもかなり有る」
「白は半数が2005年よりも上。お買い得だったサン=トーバンに限っては昨年ほどのアドバンテージが無い」
「赤は、アドヴォケイトはおそらく昨年の評価を超えないが、バーガウンドやジャンシス・ロビンソンが評価すれば高いものになるかもしれない」
で結局、2006年パカレは買いなの?という重要な点だが、
「絶対に買いだと確信!」
エレガントな、とてもピュアな果実の風味が、2005年までの酸の量はほぼ同様にしてもより若々しく存在しているので、より長命だが、ある程度早い段階から美味しくなる可能性も有るワインに仕上がっている。心配された「腐敗果」の影響は全く皆無!見当たらない。
赤、白のお薦めアイテムを知りたい!
ピノ・ノアールは、価格を考えなければ間違い無く頭抜けているのが、
2006 リュショット=シャンベルタン
これはある意味、今飲んでも震えがくるほど滅茶苦茶旨い。そして、かなり長命。否定する人はいないだろう。ジュヴレの中のミュジニーとも言いたくなる深遠なアロマ。
次が、
2006シャルム=シャンベルタン
リュショットとは全く正反対の性質を持っている、とても静かだが余裕、ゆとりを感じる大地のワイン。これだけ「きれいさ」が途方も無く存在するのもある意味物凄い。
両者に続くのが昨年も一押しで大ブレークした、
2006ジュヴレ=シャンベルタン・ラヴォー・サン=ジャック
2005年とは違った美味しさを見せている驚きのワインで、果実を伴った旨みがさざ波のように押し寄せてくるから気付けば鳥肌になっていたという・・・。このプライスゾーンではやっぱり一押し。
もしくは、少し及ばないにせよ、2006年はブレンドになった、
2006 ポマール・プルミエ・クリュ
ブレンドすることによって、ほぼ完璧なバランスを身に付けたニュアンス。これもかなり旨い。
スタンダードクラスでの一押しは何と、
2006 ニュイ・サン=ジョルジュ
「えぇ!?」
という声が聞こえてきそうだが、2006年は畑が変わったこともあって、また、パカレの変身振りが若い果実酸を残す方向に行ったものだから、やや野暮ったさが特徴とも思えるニュイ・サン=ジョルジュが滅茶苦茶バランス良く、やや黒味のあるチェリーが現実感を持って感じられ、現在でも美味しく飲めてしまうと言う・・・ちょっとびっくりのバランス。飲み応えも有り、軽やかさも有り、ある意味パーフェクト。
シャルドネのお薦めは・・・これも価格を考えなければ、間違いなく、
2006コルトン=シャルルマーニュ
2005年の、ちょっとどっか間違っちゃった感は全く無く、構造の大きな、ミネラルたっぷりの、テッカテカな、「まさにコルシャルの鏡」みたいなグラン・クリュで素晴らしい。
さらに価格も考えて・・・となると一押しは、
2006ムルソー
で決まり。
これがかなりの出来栄えで、隣り合うピュリニーとは正に対照的な味わい。現状ではムルソーに軍配が上がるものの、ピュリニー=モンラッシェも捨てがたいのは事実。サン=トーバンの2アイテムは、到着直後の不安定さが有ったものの、徐々に持ち直す傾向が見て取れ、7月ころには美しい仕上がりになっていると思う。が、2005年の出来には及ばない。ダークホースがシャブリの2アイテムで、酸が強く、キンメリ風ミネラルがてんこ盛りなので、少し休めないと本質が見えてこない。(ミネラルの組成が要素の表現を邪魔しているような感じ) しかしながら、大化けする可能性が有る。
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2006年ヴィンテージに関して
<フィリップ パカレ氏からのメッセージ>
一般的には、2006年はテロワール由来のミネラルが顕著に感じられる、平均的な作柄の年と言われています。8月はあまり天候に恵まれずに涼しかったのですが、9月になってからの好天気によってブドウの成熟がすすみ、良好な収穫となりました。収穫は9月26日に行いました。
2007年のボジョレーヌーヴォーにおいても同様でしたが、夏の涼しさ自体は、そこまで悲観的に考える必要はありません。じっくりとブドウの成熟を待つことが出来れば、上質で品のある酸とエレガントなミネラルを得ることができます。
2005年のような天候に恵まれた年は、誰しもが余計な事さえしなければ質の良いワインを造れる年でしたが、個人的には2006年のようにヴィニュロン(ブドウ生産者)としての仕事ぶりが如実に味わいに表れる年に愛着と自信を感じます。結果的には、2006年は非常に良好なワインに仕上がったと思います。
香りには各テロワールの特徴がしっかりと表現され、畑ごとの特徴をしっかりと感じられます。成熟したブドウが収穫できたのでアルコール度はやや高め、酸とのバランスも良好です。
赤ワインに関しては香り高くミネラル豊富、繊細でエレガントな味わいのワインです。
白ワインに関してはとてもリッチで、アルコールもしっかりしており、香り高いワインとなりました。
「暖み」を感じるムルソー、モンテリー クロ ゴーテイ、サントーバン アン レミィといったテロワールは、力強くリッチな味わいです。また「冷たさ」を感じるピュリニー
モンラッシェ、サントーバン ミュルジェ ダン ド シアン、シャブリ プルミエクリュ、コルトン
シャルルマーニュといったテロワールは、
リッチかつミネラル豊富です。
<日本のお客様にメッセージ>
最後になりましたが、2006年のワインを皆さんの傍らにおいて頂き、グラスを片手にテロワールの織りなす華やかなアロマと豊かなミネラルを楽しんで頂ければと思います。ワインは頭で考えて飲むのではなく、心で感じて飲んで頂くことが何よりも大切なことだと思います。是非、皆さま2006年のワイ
ンを楽しんで下さい。 |
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| ●2006Ruchottes-Chambertin Grand Cru |
| リュショット=シャンベルタン |
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【新生フィリップ・パカレのフラッグシップは恐ろしく旨い!とんでもないポテンシャル!それでいて今も飲める!】
一口すすれば、閉じた口をそのまんま横に引っ張ってって思わず「にんまり」・・・そしてとてもピュアな美しい果実の余韻に浸る。ドライで、全く若く美しい果実の酸が、抜群の旨みを持っています。
ジュヴレ村のグラン・クリュは、南のマゾワイエール(シャルム)から北のマジ=シャンベルタンまで連なっています。最も北のマジの上部をえぐるような形で存在するリュショットですが、フィネスの点でクロ・ド・ベズに劣る面があるにせよ、芳醇で余韻が長く、驚くほど長熟であるというのが定説です。また、斜面の上部に位置することも見逃せない点で、驚くほど硬く痩せた畑であるのが、このリュショットの味わいを決めていると言えるでしょう。
パカレの2006年リュショットは、2005年のリュショットとはかなり方向性が変わっています。(おそらく)収穫時期を早めた影響で、まるでレザムルーズのような華やかさと強い芳香を手に入れています。一歩引いて言ったとしても、ジュヴレの中のシャンボールのようなワイン・・しかも、かなりの複雑性を持っています。
試飲のメモには、ジャミー、キノコ、とてもドライ。笑っちゃうような長い余韻。飲めてしまう。桁違いの美味しさ。コメントは無意味。・・・と書いていました。通関後間も無いまだ落ち着いていない状況下で、これだけバランスが良く、しかも飲めてしまうというのは大きな驚きでした。それと同時に個人的にも、昨年もかなりの高い評価をしたリュショットの変身振りにもびっくりしました。
おそらくこの2〜3カ月を休めることで、大きな押し出しを持ったボディを手に入れると思われます。「真の意味でのグレートなワインはいつでもそれなりに美味しい」という定説が真実ならば、ぴったり当てはまるワイン、それがリュショット=シャンベルタンであると言えます。
まあ、確かに高いと言えば高いのかもしれませんが、ジョセフ・ロティの2005年はもっと高いし・・・決して常識外れな価格ではなく、品質が価格を凌駕していると確信しています。ご興味の有る方、是非ご検討ください。
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| ●2006Charmes-Chambertin Grand Cru |
| シャルム=シャンベルタン |
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【リュショットとは全く正反対の性質!これも素晴らしいです・・・】
2006年のフィリップ・パカレの、華やかで外交的な要素を前面に出してアピールしてくるリュショットに対し、シャルム=シャンベルタンは一見内向的で、ある程度どっしりとした良い重さを持っているグラン・クリュだと言えます。
おそらく皆さんがお持ちであろう、シャルム=シャンベルタンの良いイメージをそのまんま投影するとフィリップ・パカレの2006年シャルム=シャンベルタンになる・・・と思います。ですので、清楚で美しい土、とても静粛で、でも実はかなりの大きさを持っています。
シャンベルタンの下部に位置するシャルムは、チャーミング・シャンベルタンとも言うべき質を持っています。言わば、ややこじんまりしたシャンベルタンという訳ですが、これだけ美しく、清楚に仕上がっていると、その磨きを掛けられた美しさが、ちょっとした恐ろしさにさえ感じられるかもしれません。因みに試飲メモには、
シャルムらしい「おしとやかさ」「清楚」「構造の大きさ」とても美味しい!シルキー、静かな、でも確実で大きな美味しさ。複雑性に品格が備わる
と書いています。
これも落ち着いたらかなりのワインに仕上がることは間違いなさそうです。美しい果実酸がテロワールを一段とくっきりとさせた2006年フィリップ・パカレの特徴が出ていると思います。そうですね・・・2003年頃のパカレのワインであれば、抜栓直後は全てほとんど同じニュアンスを受けていた・・・と思います。特徴が出てくるのに1時間ほど掛かったので、リアルのテイスティングの時は、かなりシンドイ思いをしたのを覚えていますから・・・。その時は疲れ果てました。今回は、全くそのようなことは無く、ブルゴーニュのピノ・ノアールが持つ繊細さ、そしてその畑が持つ類稀な特徴を、いとも簡単に、そして深遠に教えてくれます。素晴らしい出来だと思いました。ご検討ください。
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| ●2006Gevrey-Chambertin 1er Cru Lavaux Saint-Jacques |
| ジュヴレ=シャンベルタン・ラヴォー・サン=ジャック |
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【プライスとクオリティ、満足度を考えればラヴォー・サン=ジャックがベスト・チョイス!】
2005年のラヴォー・サン=ジャックを一押しにして、新着メンバーの皆さんからはやんやの喝采を戴きました?が、通常のhpでは一本も販売することなく、ついにはエージェントさんから、
「もういい加減にしてください!もうラヴォーは出せません・・」
みたいな調子で止められてしまいました。だってね〜。旨いものは旨いんだから仕方無いじゃん!
ところがしっかり売り切ってしまってから、何故かアドヴォケイトに2005年のパカレが登場し、ラヴォーが最高得点の96Points
を得たのを見て、有る意味、嬉しい反面ガッカリ・・・みたいな妙な気持ちになったのを覚えています。・・・まあ、卑しい心ではある訳ですが、
「しまったなぁ・・・1ケースくらいは売らないで取って置くんだった・・・」
・・・ホント卑しいったらありゃしない。
常日頃自信たっぷりのコメントで世の中を騒がせている noisy ですから、そのまま商売に生かせれば良いのでしょうが、なかなかそのあたりが難しい。だから楽しい訳でも有りますし、どうしようもないワインに高い評価をしている評価機関やそのまた反対を平気でやってしまう方々に文句の一つも言える立場に何とかしがみついている・・・とも言えるかもしれません。
で、2006年のラヴォー・サン=ジャックですが、やっぱり素晴らしかった!これ、本当です。ペリエールやベレールの素性の良さもヒシヒシと伝わっては来るのですが、やっぱり潜在ポテンシャルの大きさと、何よりも飲んだときの感動の大きさが別物であることが、このワインの本質を語っていると思います。
試飲のメモには、以下のように書いていました。
全くラズベリー。静かな甘みのアロマ(ドライだが)。三段攻めで押し寄せてくる旨み。粘って拡大するボディ。美味しい。スパイスを感じさせながらの余韻。とても凝縮している。
ネガティブな言葉が全く無い、賛辞のメモに終始していますが、2005年と比べると若干の違いも有ります。2005年はテイスティング時にはほぼ完成され、充分に成長したような、旅の疲れを感じさせないコンディションでした。2006年は僅かに安定感を欠いた状況と思われましたが、それでも上記のようなメモでしたので、これが充分な休養を得た時には・・・かなりの感動を味わせてくれるはず・・と確信しています。
言ってしまえばリュショットの桁違いの美味しさには及ばないものの、シャルムがとても静かなタイプなので、ほぼ同格位まで仕上がっている・・・と見ています。(勿論シャルムが大化けする可能性も秘めていますので平たい比較にはならないかもしれません。)
このプライスまで手が出せる・・・と思われる方は、何とかラヴォーを手に入れてください。きっと期待を裏切らないでしょう。2005年の「どしっ」としっかりしたラヴォーでは無く、もう少し焦点を上の方に(軽やかな方)に置き、果実のピュアな美味しさに振った構成になっています。勿論、将来的にはさらに深みを増し、大きな真円をパレットに描いてくれるはずです。2006年も一押しにさせていただきます。ご検討ください!
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| ●2006Gevrey-Chambertin 1er Cru la Perriere |
| ジュヴレ=シャンベルタン・ラ・ペリエール |
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| ●2006Gevrey-Chambertin 1er Cru Bel-Air |
| ジュヴレ=シャンベルタン・ベレール |
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【出来は素晴らしいが、ラヴォーには残念ながら及ばないと判断!・・】
どちらのキュヴェも素晴らしい!・・・ラヴォーの存在さえなければ・・・です。あえて言うならこの2つの中では「ペリエール」が僅かに勝っているでしょう。
まあ、そうは言いながらもワインの美味しさ、楽しさは別のところに有る訳です。単なる評価のポイントでは現れない部分が一番楽しいんです。ね?そうでしょ?細かな違い・・・と思われるかもしれないが、飲んでみたら思いっきり違う・・・。でも、あのリューディのこんな部分に似てるが、やや表土が薄いのかな?とか、少し涼しげなニュアンスが有るから、ちょっと西に向いてるか、すり鉢状か・・・いやいや、すり鉢ならもう少し肥沃な感じがあるんじゃないの?みたいな連想ゲームが楽しい訳です。まあ、そんな妄想癖が有ったら思いっきりオタクです・・・。グーグルのマップでかなり細かく見えますので、ご覧になってみると面白いですよ。あ、リュショットやベレールどうこう・・とは書いていないので、ブルゴーニュの細かな地図は購入しておいてくださいね。因みに、ベレールは何と・・・リュショットの南に接していますし、ペリエールはリュショットの真下のマジの真下です。
もしリュショット、ベレール、ペリエールを比較されたなら、
「なんでこんなに違うのよ!」
と・・・きっと思われるに違い有りません。美味しいには違いないんですけどね・・・。
まずペリエールですが、下記のようなメモになっていました。
表面チェリー、奥からベリー。スパイス、まろやかな甘み。深みはかなりありそうだがまだ余り姿を現さない。(ドライだが)どんどん甘くなる。ポテンシャルはおそらくかなり高い。
どんどん甘くなる、というのは残糖の甘みでは無く、旨みが沸くように出てきているサマを現しています。今ひとつ落ち着いていないコンディションがそのまま現れているのか、やや硬めに仕上がっているのかは判断できませんでしたが、しっとりと濡れたようなニュアンスになるには2〜3カ月掛かりそうな感じに捕らえました。しかし、このペリエールは意外に早くまとまってくるワインなので、ここに手を出すのも良いかな、と思います。まあ、悪いワインが無いので・・・お薦めするのも中々に難しいんです。半年経ったら確実に向上し美味しく飲めるようになると思います。このワインも実に美しい、若い果実が存在しています。
また、ベレールですが、メモには、
チェリーと赤いベリー。深みのあるボディにスパイス。中域はドライ(ここは乾いた感じの意味)だが目が詰まっている→まだ開放に向かわないがポテンシャルは有る。落ち着いたらかなり美味しくなるだろう。エレガントさと深みを持つ。
と、書いていました。
かなりのポテンシャルを感じましたが、今ひとつの落ち着きが不足しているということですね。
若干脱線するようですが、「落ち着かせる」ということについて記載しておきます。どうしても入荷後にすぐ販売されるケースが多いのが高級ワインです。これは、1本当たりの単価が高いことに由来しています。当然フィリップ・パカレに関しては、それなりの量が有り、しかも価格もそれなりですから、エージェントさんとて落ち着かせてから出荷したい気持ちを抑えての販売になってしまいます。最も、通常は「誰も飲まない」ような状況下で販売されてしまう訳ですから、それでも良いっちゃ良い訳です。
しかし通関が切れ、我々やお客様のところにワインが届いても、長旅の疲れが存在します。
「揺らして持ってきたところで、ワインの味わいが変わる訳では無いでしょ?」
と、思われているとしたら、とても大きな間違いです。たかが一週間経っただけでもワインの味わいは大きく変化します。
一般に落ち着いていないワインは、特に酷いコンディションになると、要素がバラけて感じられます。アルコールが浮き、酸も妙に酸っぱかったり余り無いように感じたり、香りもバラバラです。状況によっては、とても正常とは思えない場合さえ有るかもしれません。それが1カ月もすると、かなりバランスが取れ、一体感が出てきます。
ベレールにせよ、ペリエールにしても、瓶詰めのタイミング等も有ってか、やや落ち着いていない状況では有りましたが、妙な香りや味わいは全く無く、とても美しい姿をしています。この先1カ月ほどでかなり落ち着くと思いますし、比較的早め、1年位でびっくりするほど成長すると思います。また、最低でも10年間は向上し、20年ほどの間持つでしょう。
このコラムの下に、つたないいたずら書きに近いロケーション図を載せておきましたので、是非ご参考にしてください。ピンクの文字部分がパカレがリリースしているリューディです。これほどまでに近いのに、かなりの違いがある訳です。高々、高度で20〜30メートルほどしか変わらないですし、ましてや、真横の場合さえ有るんです。それがテロワール・・・畑の持つ特徴です。素晴らしい出来になった2006年、是非ご検討くださいね。
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| ●2006Chambolle-Musigny 1er Cru |
| シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ |
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【シャンボール好きには溜まらない?エレガントだがとても力強いプルミエです!】
2005年のシャンボール・プルミエ・クリュもそうでしたが、1年寝かすとかなり向上したと思います。noisy的には、2005年は確かにラヴォーを一押しにしたのですが、次の押しはこのプルミエ・クリュだったんですよね。ところが何を思われたのか、皆さんラヴォーにばかり目が向いてしまって、ポテンシャルが物凄かったシャンボールのプルミエ・クリュが、素通りされてしまいました。
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↓2005年のコメントです。
【真ん丸!立体的!球体!三次元的!な液体・・とても優れています。】
アロマはなかなかに開いて来ないものの、表面が艶々しているとても美しい球体を接点で感じることでしょう。わずかな時間をおいて、味雷を拡げてくるような膨らみが力強さを感じさせてくれます。シンプルなシャンボールよりもやや紫掛かった果実の説得力を味わいから感じます。リリース直後で贅沢な話ですが、これで香りが開いてくるとかなり凄いんじゃないかな?レ・シャルムとか、デリエール・ラ・グランジュとかの、ややパワフル系シャンボール・プルミエのイメージです。素晴らしいです!
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2006年のプルミエ・クリュは、印象はかなり似通ってはいますが、力強さのニュアンスが若干変わっていました。こじ開けられる様な、無理矢理なニュアンスから、ソフトでフレッシュなタッチになっています。メモには、
ふっくらした黒・赤チェリー、スパイス、甘みを感じるアロマ。品と深みは村名シャンボールには無いもの。静かで複雑な余韻が長く続く。リッチなバランス。かなりポテンシャルが高い。一応今でも飲める。
実際、ラヴォーの次に来るのはこのシャンボール・プルミエかポマールのプルミエです。一応飲める・・・のがポイントですね。昨年はリリース直後はちょっとツライ感に襲われましたが、2006年は何とか行けそうです。しかもかなり格上に感じていただけると思います。ご検討ください。 |
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| ●2006Pommard 1er Cru |
| ポマール・プルミエ・クリュ |
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【昨年まではレ・シャンランとしてリリースされていたワインがさらなる大きなワインに!】
1級畑「シャンラン」及び「アルヴェレ」の葡萄をブレンドし、ポマール・プルミエ・クリュとして2006年の初リリースです。レ・シャンランはヴォルネイ寄りに有り、ポマールに特級畑が有るとすれば真っ先に候補になるといわれるレ・リュジアンの南に接しています。
またレ・アルヴェレはボーヌ側のレ・シャルモワに接する畑ですから、造り手の意図とすれば、ボーヌ側とヴォルネイ側の良い部分をブレンドし、ポマールそのものを表現したい・・・みたいなものがあったのかもしれません。
事実、エレガントな傾向を見せていたポマール・レ・シャンランでしたが、レ・アルヴェレを足したことで深みや重量感が出て、一層大きな円形を感じさせる見事な仕上がりになっています。
メモには、
プラム。伸びやか。スパイス。途切れそうでいてきっちりと続いてゆく。とても落ちついていて、単純にも美味しいと思える。一層の複雑性はこれから。有る意味とても良い。奥にスパイス。中量級のバランス。甘く美味しい。飲める。
と書いていました。「甘い」と書いてありますが、基本は全てドライで、残糖の甘みは有りませんから、旨みを持った酸が積層し、また、酸素を取り込んだ要素が徐々に膨らんで行ってそのように感じさせるのでしょう。
このポマール1級はかなり旨いので一押しにしたいのですが、大きさもしっかりありますが複雑性はこれから半年ほど掛けて出てくると思いますので、そのようにはしませんでした。ゆっくり休めて飲まれるのでしたら全く問題にも有りませんし、「ちょっと勿体無いな感」を「ヘ」とも思わないで済む方には、是非ともお薦めしたいアイテムです。特に2005年までのレ・シャンランとの構造自体の大きさの違いは目を見張ることでしょう。飲んでみて欲しいアイテムです。お薦めします。
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| ●2006Chambolle-Musigny |
| シャンボール=ミュジニー |
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【これは飲めます!素直に美味しいです!】
若く美しい果実と酸を残すような収穫をしたせいでしょうか、より一層シャンボールらしい美味しさを身に付けたワインです。香気に満ち柔らかなテクスチュアを持つと言われるシャンボール=ミュジニーの姿をそのままに感じることが出来ます。
メモには、
透明なミネラル。奥から甘いチェリー。とてもクリアで旨みの有るバランスの取れた酸。後口はややドライ。香りは余り強くないが旨みの有る美味しい酸で飲めてしまう。とてもチェリーを感じる。飲める。
まあ、飲めるを強調して書いていますが、輸入されたばかりのワインが、すぐに飲めるかどうかという点はかなり重要ですので、グラスを口にする度に書き込んだようです。
とは言いながらも後口がややドライさを感じる、と言う部分には、やや詰まったものが有る、ということを暗に言っていますから、まだ落ちついていない点とこれから出てくるであろう表情が閉じこもっている点が有るということだと思います。
すでに飲める状態ではあるものの、これからも上昇して行く余地が有るワインです。人気のシャンボール、是非飲んでみて欲しいと思います。お薦めです!
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【これは2〜3カ月の休養を与えましょう。2008年夏過ぎから美味しく飲めるようになるでしょう。】
実は、この下の方でご紹介するニュイ・サン=ジョルジュの出来が素晴らしくて、ポマールが霞んでしまった部分が有ります。もっとも現段階での話しですし、こうしている間にもワインは成長していますから、
「絶対に正しい!」
などと言うつもりは毛頭ございませんのでご承知おきください。
2006年のポマールですが、エージェントさんの情報によりますと、
1級畑「シャンラン」と1級畑「シャニエ」のそれぞれに隣接する同名の村名区画と「ヴィニョ」の区画より。「シャンラン」はフルーティーさや肉付きを生み出し、「シャニエ」は上品な酸味を生み出す。
とのことです。
ポマール・プルミエ・クリュ同様に、村の南側と北側のリューディのブレンドです。レ・シャニエはポマール・プルミエ・クリュで使用したレ・アルヴェレの西側に有るリューディです。レ・シャンラン、レ・シャニエ共々、1級畑と村名畑の両方が有り、この村名ポマールでは村名のリューディをブレンドしている訳ですね。
わずかに黒味、良い丸い酸味のある、甘酸っぱいアロマ。タンニンはやや表に出てくる。とてもエレガントな仕上がり。重厚な感じはほぼ無く、あまりポマールっぽくない。
要はまだ落ちついていない・・・ということになるでしょう。現在の状態ではニュイ・サンを先に飲まれたほうが良いです。しかし、パカレのポマールは例年とっても美味しいですから、先にも書いたように少し休めれば、かなり変化してくると思います。これも近いうちに飲めるという点でお薦めしたいと思います。ご検討ください。 |
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| ●2006Beaune 1er Cru les Chouacheux |
| ボーヌ・プルミエ・クリュ・レ・シュアシュ |
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【残念ながら2〜3年くらい掛かりそうです。・】
このワイン、例年もそうですので・・・。実はとても複雑性が有って、深みも、大きさも有るんですが、何せバランスが取れていないんです。3年くらい掛かりそうですよ。
かなりスパイシー。複雑性。中盤がやや空虚。ハイトーンな部分が多く、ローアングルが少ない。少し硬い。今はキツイ感じ。エレガント系。
要はボディが造れていない状況です。香りはかなり複雑ですし、要素に満ちている訳ですが、真ん中や下の部分がスカスカ。時間が掛かるワインだと判断しました。ですので今回は特にお薦めはしません。ここに | |