フランス■□ Therry Allemand □■ローヌ
ティエリー アルマン |
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| ● ティエリー・アルマンの2004年が到着です。この年はかなり出来が良かったようで、久しぶりに単一畑モノをご紹介できる運びとなりました。noisy
も久しぶりにティエリー・アルマンの傑出したコルナスを堪能しました! |
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| ●2004Cornas Chaillot |
| コルナス シャイヨ |

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| ●2004Cornas Reynard |
| コルナス レイナール |

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| ●2004Cornas (Reynard) Sans Soufres |
| コルナス(レイナール) サン・スフル |

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【コルナスって・・・どうよ!?】
もしかしたらブルゴーニュ・ファン、イタリアワイン・ファンの中では、このティエリー・アルマンそのものの偉大さは別にしても、コルナスそのものを知らない方が多いかな?と思いますので、少しだけレクチャーしておきます。
ローヌ北部の偉大なワインとして、コート=ロティとエルミタージュが有ります。そして、エルミタージュの対岸辺りになるでしょうか、コルナスの産地は存在しています。葡萄はシラー、花崗岩質の高地が傑出しているとされ、その生産量の少なさから、珍品扱いをされているような雰囲気も有りますし、最近は花崗岩質の高地たけではなく、砂質の平地にまで拡がりつつあり、コルナスの評判はマチマチにしている・・・そんな感じでしょう。
ローヌ自然派の偉大な領袖であるティエリー・アルマンですが、同じローヌ北部の偉大なコート=ロティと同じように、熟成するのに時間が掛かることが、ある意味、この待てない時代にマッチしていないのかもしれません。それでも飲んでみると・・・その偉大さを思い知りました。是非とも飲んでみるべきワインであり、ローヌワインというよりもブルゴーニュワインと言ったほうが近いニュアンスが多いです。
●コルナス シャイヨ
取りあえず、さっさと飲んで見るのに最適なのはこのシャイヨ。実は濃厚なんだが滅茶苦茶ドライでエレガントだ。濃厚でエレガントというのはある意味反する部分があるが、これを両立できるのは、本当に偉大なワインだけ。ブルゴーニュのグラン・クリュに合い通じるものがある。
●コルナス レイナール
これも素晴らしいポテンシャルを持つ。しかしながら、下のサン・スフルを飲んでしまうと、亜硫酸塩が如何にワインを硬くするかを理解する。筋肉ビシバシながらとてもエレガント。本当に素晴らしいが、今は絶対に手を出すべきでは無い。
●コルナス(レイナール) サン・スフル
感動モノのエレガンス。そして物凄い凝縮。柔らかでいて、とても綺麗な血を凝縮させたらこんな感じになるんじゃないか?と思ってしまうほど。ゾクゾクさせるほどの偉大さを、実に簡単に表現している。見ちゃいけないものを見てしまった、食べたらいけないものを口にしてしまったようなスリリングさも感じる。まさにジーザス・クライストの血と言いたくなる味わい。
まあ・・・どうでしょうか。言葉が伝わるかどうか微妙だと思いますが、とんでもないワインに仕上がっています。ビゾのエシェゾーに大枚はたいている場合じゃないのかもしれません。判る方だけ、判ってください。 |
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● 「あれ?カミング・アウトしちゃって大丈夫なの?」
と思ってしまいましたが、これだけでっかく出ているんなら良いんでしょうね・・・。せっかく内緒にしていたのに・・・(ブツブツ・・)
「ティエリー・アルマンだから、あたしはここに用は無いのね!」
と素通りしてしまうと、大変なものを見逃したことになってしまいますので・・・、まあ、見ていないのなら何を書いていてもどうにも仕方が無いですが! |
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| ●N.V.(2005)Saint Perlay V.d.T.F. Blanc |
| サン・ペルレイ・ブラン |
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【さすらいの天才醸造家兼プレイ・ボーイよ、い・ず・こ・へ?】
こんなところに居たんですね・・・でも、もう居ません・・・もうロワールに帰ってしまっています・・そう、かのプレイ・ボーイ・・・もとい!ニコラ・ルナールです。ルメール・フルニエを追い出されてから行く当ても無く、いや、自然派の重鎮である、ティエリー・アルマンを頼っていたという訳です。
そして、一宿一飯の恩義かどうか判りませんが、このキュヴェを仕上げてお姉ちゃんのところへ・・もとい、ロワールに戻って現在に至っているようです。
で、このサン・ペルレイですが、鋭い方はもうお判りでしょう・・・。サン=ペレをモジっています。サン=ペレはマルサンヌ、もしくはルーサンヌを使用する、白ワインのみのアペラシオンです。それでなんと・・・、ヴアン・ヴライ・ド・ヴヴレを記憶されているかと思いますが、あのNO.3〜4辺りのニュアンスを持った、とても冷涼な白ワインに仕上げています。ローヌの白の肉厚さは現状では見受けられず、冷たい酸、果実味と、鋭角さを持ったグレートな仕上がりなんです。
蜜、ナッツ、レモン、洋梨、花梨。とてもミネラリーでやたらと熟していながら、冷涼な雰囲気を持っている。抜栓直後はスタイリッシュだが、そのバランスも秀逸。徐々に膨らみを見せると、冷えたバナナ、皮を剥かないマンゴーの香り・・・じつに複雑です。しかもボディは膨れてくるし、粘土が物凄い!後を引く美味しさ!
まあ、言うこと無いですね・・・。ニコラ・ルナールの追っかけならずとも、彼の手腕は認めざるを得ません。素晴らしい白ワインだと、太鼓判を押してしまいましょう!もしかしたらもう一度入荷の可能性があるとのことですが、どうなるか判りません。noisy
が飲んでしまったので、あと23本だけ!お早めにどうぞ!帰って行った天才の置き土産です!
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● いや〜、本当に久しぶりのティエリー・アルマンの登場です。長く noisy
とお付き合いのある方でも、
「ん?noisy さんてティエリー・アルマンやってましたっけ?」
と言われかねないほどです。
何しろこのティエリー・アルマン氏はローヌ自然派の重鎮で中核をなす人物です。上コラムでご紹介しました大岡氏も頼って住み着いてしまった?そうです。
ワインはとても大作で毎年素晴らしいものですが..やはりコルナスということで下に見られてしまうんでしょうか、日本では今ひとつの認知度に甘んじています。実際、よく出来た年は惚れ惚れするような大きなワインですが、硬くとっつきにくい印象を与えてしまうんですね。その代わり、5年もするとソフトさから表情が出始めて..いや、これ以上は下のコラムで書きましょう! |
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【滅茶苦茶旨い!ブルゴーニュ好きなら是非ともトライしよう!】
ミシェル・オジェの2002年コート・ロティもそうでしたが、何でもっと信用してくれないのかな?とがっかりしてしまう時が有ります。
優れた生産者の場合に限ってですが、
ヴィンテージが悪い = ワインが美味しくない
という図式は全く成り立たないのです。ましてローヌの地においてのブルゴーニュのような冷たいニュアンスを、有機栽培で地中深く張った根と健康な枝葉から得ているビオの葡萄には、一般の畑の常識はさらに通用せず、収穫量や生産量、結果として利益を落としたとしても、
「納得のいかないワインは売らない!」
という信念を持った生産者のワインであれば、
ヴィンテージが悪い = ワインが安くて早く飲め旨い
という図式に置き換わるのを忘れてはいけません。
例えば、イタリアワインがわかる方ならサルヴィオーニの2002年ロッソ・ディ・モンタルチーノはいかがだったでしょうか。おいおい、ブルネロかよ!と言いかねないほどの複雑さを持った滅茶苦茶リーズナブルなロッソでした。それに、先のミシェル・オジェのコート=ロティ2002年をお飲みになられた数少ない方も、
「いや〜、びっくりするほどソフトで、かなり良いブルゴーニュと同格みたいだった!」
と感想を述べられていました。
2002年のティエリー・アルマンは、シャイヨ、レイナール、サン・スフルの各キュヴェをデクラッセ(格落ち)させ、たった一つのコルナスを造り上げました。それがこのワインです。
コルナスはローヌの北部に位置するアペラシオンで、花崗岩質の条件の良い畑は上等のエルミタージュに匹敵すると言われています。しかし、あくまで「条件の良い一部の生産者のもの」になります。山本博氏による柴田書店
フランスワインガイドには以下のように紹介されています。
コルナス CORNAS
ここはヴァランスの対岸辺り(少し北)の小地区。AC畑の面積60Ha、年生産量2500Haくらいで、シラー種から造る赤ワインだけ。品質は、サン・ジョセフとクローズ・エルミタージュより良く、最上品はエルミタージュに負けない。ただ逸品は、花崗岩系の急斜面の畑から造る一部の生産者のものだけ。ここも生産拡大運動の中で、粘土・砂質系の平地にまで畑を広げたから、本来のスタイルをそなえないワインまで生まれている。色が濃く、頑強で長持ちする(上物は、熟成に少なくとも8年くらいかかる)。
まさにティエリー・アルマンのシャイヨ、レイナールは急斜面にある古木の区画で、2002年は上級キュヴェを造らず格落ちさせての登場ですから、本来なら8〜10年近くかかる熟成期間が短くなり、しかも質感はいつものティエリー・アルマンのもの..という飲み手にとっては大変に有りがたいものです。
また、
「シラーって良く判らないし、自分には合わないような気がするんだけど..」
「ただただスパイスの香りが強くてトンガって何となく薄いんじゃない?」
という方も多いと思います。ブルゴーニュのワインがお好きであれば、まったく問題ないどころか、大いにファンになっていただける味わいです。
単に胡椒系の黒白スパイスがプンプン..ということは、全く有りません。むしろ、グラスから立ち上がった香りの中にはほとんど無く、余韻の中に熱量として感じる程度です。そういったスパイス的意味合いでは、ルロワのコルトン・ルナルドの方がシラーっぽいかもしれませんよ。
で、このコルナスですが、赤〜やや紫の小果実がミネラルととも香ります。フィネスたっぷりのエレガントなものです。決して何も強調されることは無く、しなやかさと厚みを持ったボディからのドライでジューシーな長い余韻を迎えます。そうですね、ブルゴーニュで例えれば何が似ているでしょうか。現状での大きさは、シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュのような感じです。そしてむしろそれよりも現在の表情は豊かで起伏があり、旨みがきちんと乗っています。エキスの旨みですね。さっと出汁を引いているようで、質の良さを感じます。
良い年であれば、むしろガチガチになってしまったものが、2002年ということでリーズナブルに、しかも現状で美味しく飲めてしまうという状況になっています。もっともベストな時期は3〜5年位後、かぐわしいブケが生まれてからでしょう。今まで、ローヌ、シラーと言う事で敬遠されてこられた方も、この機会に是非とも挑戦していただきたいと思います。決して、
「失敗した..」
とは思わないはずです。
「ローヌワインって、本来こういうしっとりとしたものなのね..」
との印象を、この自然に深く染み入る味わいから知っていただけると思います。超お奨めです! |
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