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リーノ・マーガ /バルバカルロ

Lino Maga / A.A.Barbacarlo Last Update 2006/11/04
 圧倒的な存在感で楽しませてくれます。ワインってこんなに素敵なものだったんだと改めて感じさせてくれます。リーノ・マーガと彼の家族で造るバルバカルロのご紹介です。
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特集:自然派ワインってブームなんですか?
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特集:ワインのREAL,新常識
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特集:自然派ワイン
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特集:ブルゴーニュの新しいネゴシアンを探る
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      イタリア■□ Azienda Agricola Barbacarlo □■ロンバルディア    
アジェンダ アグリコーラ バルバカルロ
● 「どっひゃー!こんなん..有り?びっくりしたな〜も〜!」
 ワインを長く愛飲されている上級者・つわものでさえ、そんな言葉が口をついて出てくるんじゃないかと思われる、滅茶苦茶秀逸なワインをご紹介いたします。このワインを見つけてこられた合田さん、塚原さんの言葉を借りれば、びっくりした..とのことです。

 世界中からオファーが来ているにもかかわらず、リーノ・マーガはワインを売らないそうです。イタリアのどんなお偉いさんが来ても、平気ですっぽかしているそうで..当然ながら日本には初の登場です。細かい部分はエージェントさんの資料を右側にご紹介いたしますのでご覧ください。使用品種さえ、バルベーラ位しか判りませんが、目茶旨いバルバレスコを飲んでいるような錯覚に陥ります..が、それだけじゃないんです!

 noisy 自身ももこれほどまでにこのワイン達に感動を与えられ、畏敬の念さえ受けてしまうとは思いませんでした。全てのワインがリラックスし自然で、古典的で、前時代的で、実は最先端を行っています。有機栽培だ、ビオディナミだと騒ぐ以前の問題であり、自身の今までのワインに対する考え方を大きく変えるワインであることは間違い有りません。

 ほとんどの方が「オルトレポ・パヴェーゼ」と言ってもボキャブラリ・知識には無く、ましてロンバルディアのワインと聞けば、
「フランチャコルタ以外は駄目」
というようなイメージが定着していると思います。

 今回は、自身のイメージを狂わせたく無いという方には全く用が無いかもしれませんが、美味しいものや、貪欲にワインを追求する方には絶対に避けては通れないアイテムです。noisyのお客様は、
「そんなこと言わなくたって、強いお奨めが有るときは必ず購入しているじゃない?」
と仰っていただけると思いますが、例えば、レストランに出向いてこのリーノ・マーガのオルトレポ・パヴェーゼとマリアージュさせることは、この上ない幸せと経験になることでしょう。どのヴィンテージ、どちらのアイテムを選択されたとしても、おのおのの個性が素晴らしいので決して期待を裏切るものでは有りません。安価なものは3000円ほどから有りますから、デイリーに毛が生えた程度です。

 ですが、このコラムに書いてあることを良くお読みの上、是非とも数アイテムをお試しいただきたいと思います。思った以上に安い買い物であることは、ヴィンテージを見ていただくだけでもお判りいただけるでしょう。そして思いっきりびっくりしてください。絶対言うと思いますよ。
「ウワッ、びっくりした。なんじゃこりゃ!」
ひ ひ ひ ...

1.アイテム
 オルトレポ・パヴェーゼ・ロッソには2つのラインが有ります。「バルバカルロ」と「モンテブオーノ」です。「バルバカルロ2003」につきましては出来が良すぎたようで、DOCの規定に外れてしまったために、IGT(テーブルワイン)の名称になっています。
「バルバカルロ」の今回ご紹介のほぼ全てのラインには、「ガス」が存在します。「モンテブオーノ」のラインには、ガスがあるものと無いものが存在します。

2.それぞれのアイテムの味わいの違い
 基本ラインは同じですが、「バルバカルロ」は葡萄が良く熟すせいでしょうか、葡萄の素直な甘みが有ります。(これについては後述します。)「モンテブオーノ」は基本的にドライです。

3.ヴィンテージによる味わいの違い
 「バルバカルロ」は新しいヴィンテージほど、甘みが有ってガスが中ぐらいの量存在しますが、95〜97年位のものが一番ガスが強い傾向にあります。古いヴィンテージのものはガスが弱まってきます。甘くてビターでドライで複雑です。「モンテブオーノ」は基本的にガスが無くドライ&ビターですが、ドライ&ビターな味わいの中にエキス分の何ともいえない旨みが存在し、スティルワイン的な美味しさを堪能できます。

4.ガスの正体
 収穫の翌春には瓶詰めしてしまう、ある意味安ワインの典型なのですが、葡萄のパワーが世にもまれなワインに変えてしまっています。よく出来た年は当初残糖とアルコール発酵由来のガスが存在しそのまま瓶詰めされます。残っていた糖分を瓶内の酵素がシャンパーニュ方式的にアルコールと炭酸ガスに変化させてゆきますので、99〜00年もの(約5〜7年)当たりがガスがとても強く、甘みは無くなりドライになります。それを過ぎるとガスが徐々に弱まって行き、スティルワインの熟成と同様になります。
 ガスの存在は、各要素の隙間に入り込み、表情を豊かに拡げてくれるようでもあります。また、アマーロという言葉は「ニガ甘い」というように紹介されていますが、リーノによれば、甘くてガスがあるときにその言葉を使うとのことです。このガスの存在により、さらに複雑さを感じていただけるようになっています。なお、上記のガス分析は noisy 独自のもので、その他の誰の保障も有りませんし、noisy も保障は出来ません..(^^;;

5.旨いか旨くないか
 ブルゴーニュのワインのようであり、とても良く出来たバルバレスコでも有り、質感はサンテステフのグランヴァン(しかも良年)のようにも感じます。スミレ、動物香、スパイス、キノコなどのアロマ・ブケで複雑性に富み、フィネスが有りますから美味しくない訳が有りません。(最も人により好みはあると思います)
 また、こってりしたワインでは有りませんので、飲む時期を選びません。夏の暑い時期にこそ楽しんでいただきたいワインです。

5.ご購入・選択の仕方
 全てのアイテムを飲んでいただくのが当然良いのですが、それは無理..。新しいヴィンテージのもの、95〜99年くらいの中盤、それ以前のものと3アイテムをチョイスされるのが良いと思います。この比較がバルバカルロを理解するのにとても役立ちます。

6.ベストな選択
 とても特徴的なアイテムが2つ有ります。ひとつは最高の出来だったと本人が言っている、
2003年 プロヴィンチア・ディ・パヴィア・ロッソ バルバカルロ です。少し高価ですが、甘さ、辛さ、旨み、苦味、酸っぱさ、渋み、ボディの厚み、ミネラル、タンニン、ガス、自然さ、複雑さの点で特徴的なワインです。最高に美味しいです。また、2000年のモンテブオーノもややガスが有り、ほぼ甘みは酵母が食いきっていますのでドライ、ココア的ビター、スミレ、動物香と複雑な味わいでお奨めです。出来れば他のヴィンテージのものとの比較を考えていただければと思います。

7.注意
 フィルター、清澄をおそらく全くしていないようで、滅茶苦茶 澱が有ります。澱を落とされてからお楽しみ下さい。保存はセラーが最適です。


 と、取り留めなくつらつら書いてしまいました。絶対にお奨めのアイテムです。右のラシーヌさんの文章を読んでいただければお判りになると思いますが、実はこんなワインが良くも知られずに残っていたね、ということと、よくもラシーヌさんが引っ張ってこられた..ということが重なってのご案内です。出会いは一期一会、よくも出会えたことに感謝しています。絶対に飲んでみてくださいね。

This is my type! 良いものは良い印 是非チェックしてね印 美味しい印 若くても飲めちゃう印

2003Provincia di Pavia Rosso Barbacarlo I.G.T.
プロヴィンチア・ディ・パヴィア・ロッソ バルバカルロ
ちょっと頑張ってお奨め!ちょっと頑張ってお奨め!

750ml 在庫 完売
ご注文数  本
 
(税込) ¥5,200

【最も特徴的な味わいを持っています。20年の熟成も可能!81年のこのワインは衝撃でした! 】

 もし、1本だけ購入するのであれば、このバルバカルロ2003年かモンテブオーノ2000年をお奨めいたします。やや甘くガスに浮かぶミネラルに包まれたアロマには濃い色のスミレが群生しています。五味+旨みなどと簡単には言いたくないのですが、全てがガスにより際立たされ、スティルの状態(泡を飛ばした)ではまさにバルバレスコ!美しく甘く、そして徐々に美しくドライに消えゆく中に旨みの塊と花束が有ります。それでいて決して派手な味わいでは有りません。こんなワインが世の中に有ったのかと感動してしまいましたが、どのように伝えたらよいのか悩んでいました。

 店頭のセールスは絶好調で、ご来店客数が限りなく片手に余るNOISY'Sとしてみれば、このペースじゃあっという間になくなりそうです。是非とも飲んでみてください!
 

This is my type! 良いものは良い印 是非チェックしてね印 美味しい印 若くても飲めちゃう印

1996Oltrepo Pavese Rosso Vigna Barbacarlo D.O.C.
オルトレポ・パヴェーゼ・ロッソ ヴィーニャ・バルバカルロ
ちょっと頑張ってお奨め!ちょっと頑張ってお奨め!

750ml 在庫 完売
ご注文数  本
 
(税込) ¥4,300

【 これは旨い!noisy的バルバカルロ ベスト2 です!】

 相対的に選ぶと、特徴的な 2003年は別として、これも最高に良いバランスに有ります。ガスの強さ、熟成の進み具合がベストなバランスです。新しいヴィンテージのものと比較すると、このバルバカルロのポテンシャルを推し量ることが出来ます。そして、もし残っているようでしたら..89年は欲しいですよね。
 

This is my type! 良いものは良い印 是非チェックしてね印 美味しい印 若くても飲めちゃう印

1994Oltrepo Pavese Rosso Vigna Barbacarlo D.O.C.
オルトレポ・パヴェーゼ・ロッソ ヴィーニャ・バルバカルロ
ちょっと頑張ってお奨め!ちょっと頑張ってお奨め!

750ml 在庫
ご注文数  本
 
(税込) ¥4,300

【 10年を過ぎて熟成香が!ピノ的な感じが良いですね!大好きです。】

 ヴォーヌ=ロマネ近辺やニュイ・サン=ジョルジュの熟したワインのようなキノコのニュアンスが感じられます。一晩お付き合いするならこれかな..強目の若いワインも美味しいですが、少し枯れ始めた94年の味わいに首っ丈です。
 

This is my type! 良いものは良い印 是非チェックしてね印 美味しい印 若くても飲めちゃう印

1989Oltrepo Pavese Rosso Vigna Barbacarlo D.O.C.
オルトレポ・パヴェーゼ・ロッソ ヴィーニャ・バルバカルロ
ちょっと頑張ってお奨め!ちょっと頑張ってお奨め!

750ml 在庫 完売
ご注文数  本
 
(税込) ¥5,200

【!!! 】
 あの泡、ガスが飛んでくるとこんなになっちゃうの!と3度目のびっくりがここに有ります。ここまでフィネスが有ると、マリアージュもきっちり考えたくなりますね。特徴的な2003年を除けばBEST1です。テイスティングの時も思わず のどに 落ちてしまいました..旨し!
 
ここから「モンテブオーノ」のラインです。バルバカルロよりも安価ですが、質的なマイナスは有りません。基本的にドライでビターな味わいの中に、何ともいえないエキスの旨みが感じられます。安いし旨い!ガンガン飲んでください...っても数が有りませんが..

This is my type! 良いものは良い印 是非チェックしてね印 美味しい印 若くても飲めちゃう印

2000Oltrepo Pavese Rosso Vigna Montebuono D.O.C.
オルトレポ・パヴェーゼ・ロッソ ヴィーニャ・モンテブオーノ
ちょっと頑張ってお奨め!ちょっと頑張ってお奨め!

750ml 在庫
ご注文数  本
 
(税込) ¥3,150

【これはホント旨い! 】
 noisy がテイスティングしたときは絶妙のバランスでした。ガスが有り、2002年のような動物香、ココアのビター、マンモス・ミネラルが絶妙に絡みます。旨いです!
 

This is my type! 良いものは良い印 是非チェックしてね印 美味しい印 若くても飲めちゃう印

1986Oltrepo Pavese Rosso Vigna Ronchetto D.O.C.
オルトレポ・パヴェーゼ・ロッソ ヴィーニャ・ロンケット
ちょっと頑張ってお奨め!ちょっと頑張ってお奨め!ちょっと頑張ってお奨め!

ちょっと頑張ってお奨め!ちょっと頑張ってお奨め!ちょっと頑張ってお奨め!
新入荷のロンケットです。
750ml 在庫
ご注文数  本
(税込) ¥3,100
 
【チェリーっぽさと鉄っぽさ..良く熟しています!】

 たった1ケースじゃ飲めないですよね〜!で、飲んだ方の印象は、
「好みのタイプ!甘くは無いが甘酸っぱいチェリー系のニュアンス」
だそうです。

 と、書いていましたが、若干安くなって再入荷しましたので、戴きました。確かにチェリーっぽく、酸化した鉄っぽいニュアンスが有ります。血っぽい感じは「モンテブオーノ86」に軍配が上がり、重厚さで劣りますが軽快感が心地良いです。しかも、何日か置いておくとどんどん変化するはず..長熟なワインですね。美味しいです。飲んでみてください。


■テクニカルデータ
ロンケット
畑:マーガ谷のはずれにあるストラデッラ村、ロンケットの自社畑。
ブドウ品種:クロアティーナ50%、ウーヴァ・ラーラ25%
ウゲッタ15%、バルベーラ10%
熟成:15年の長期熟成にも耐える。2〜5年の熟成が最適。

官能的特徴
色:ルビーレッドで、ガーネット色に光り輝く反射光が現れる。
香り:香り高く、力強い。特徴的で柔らかなアロマをもつ。
味:しっかりした構成のまろやかなフルボディ。個性が明確で、抜栓後も持続性がある。
タイプ:辛口の赤ワイン
料理との相性:肉のロースト、ジビエ、鶏以外の家禽類、ホワイトミートなどと相性が良い。
サーヴィス温度:18〜20℃

醸造法:木樽で9ヶ月間の醸造期間を経て、瓶詰めされる。一定期間ボトルを水平に置いた後、垂直に立てて貯蔵している。
その他:この畑は南向きの丘の急斜面に位置している。ブドウの樹は全て手作業で入念に手入れされる。1785年からマーガが所有している畑。

This is my type! 良いものは良い印 是非チェックしてね印 美味しい印 若くても飲めちゃう印

1989Oltrepo Pavese Rosso Vigna Montebuono D.O.C.
オルトレポ・パヴェーゼ・ロッソ ヴィーニャ・モンテブオーノ
ちょっと頑張ってお奨め!ちょっと頑張ってお奨め!

750ml 在庫
ご注文数  本
 
(税込) ¥3,450


This is my type! 良いものは良い印 是非チェックしてね印 美味しい印 若くても飲めちゃう印

1990Oltrepo Pavese Rosso Vigna Montebuono D.O.C.
オルトレポ・パヴェーゼ・ロッソ ヴィーニャ・モンテブオーノ
ちょっと頑張ってお奨め!ちょっと頑張ってお奨め!

750ml 在庫
ご注文数  本
 
(税込) ¥3,150

【 これはベストバランス!さすがの90年に力強さの加わった89年!どちらもお奨めです!】

 いや、この89年と90年も外しずらいですよ。バランスから言えば、この89、90年の絶対値はかなり高いです。お隣のピエモンテもこの年はグレートイヤーですし、柔らかく丸々とした果実味、時間とともに現れる豊かな表情、長い余韻がとても素晴らしい!飲み飽きしないのは、複雑な要素が変化しつつ姿を変えてゆくからでしょうね。

 90年のモンテブオーノは、ほぼ完璧なバランスだと思います。このオルトレポ・パヴェーゼというワインの本当の姿を知るためにはとても良いアイテムだと言えます。一方89年は、90年をより逞しく、パワフルな面を強調した上でのバランスに長けていますので、これだけを飲むと、
「バルバカルロってバルバレスコの親戚だったっけ??」
などと言い出しかねません。

 どちらにしても腰の抜けていない、しっかりとした熟成をした良いワインです。是非飲んでみてください。いや〜、こんなワインとともにレストランさんでお食事できたら..、大好きな「あの人」にも惚れられてしまうかもしれませんよ〜。ん、最も惚れられたのはワインだけ..というベタな落ちに行き着いてしまうかもしれませんが!冗談抜きに、こんなワインが\6,000位で飲めて、素敵な食事といっしょなら是非行きたい、という方が続出するに違い有りません。是非持ち込んで、いや、もとい、飲んでくださいね。お奨めです!
エージェント資料より
BARBACARLO
バルバカルロ



 オルトレポ・パヴェーゼでは、リーノ・マーガの名は、彼が作るワイン、バルバカルロと同義語に捉えられている。比類なき個性ゆえに、バルバカルロといえば誰もが作り手のリーノ・マーガを想起するのだ。バルバカルロはリーノ・マーガその人と同じように、揺るぎない個性と存在感をもっている。

 パヴィアからほど近いブローニの丘陵地帯で、バルバカルロ地区に畑を持っているのはリーノ・マーガだけだ。この赤ワインは、イタリア中とアルプス以北の各国で羨望の的になっている。まずは、リーノ自身の言葉を借りて名前の由来から説明しよう。

 「ジェノヴァとピエモンテの古い方言では、『バルバ』という言葉は『叔父さん』を意味していた。つまり、クロアティーナ(約50%)、ウーヴァ・ラーラ(約30%)とウゲッタのブレンド・ワインを初めて作ったカルロ叔父さんに因んで『バルバカルロ(カルロ叔父さん)』という名前がつけられた。

 ブローニに残る公文書によると、バルバカルロの名前の一番古い記録は1886年に登場する。バルバカルロの畑は谷が隔てる丘陵にある。興味深いことに、この谷は「マーガ谷」と呼ばれ、レコアーロの地域に位置している。温泉、理想的な気候、美しい環境で知られる地域だ。その昔、この谷一帯がマーガ一族の所有だった。現在、リーノ・マーガは4ヘクタールのブドウ畑から、ヘクタールあたり4.5tのブドウを収穫し、毎年約1万本のバルバカルロを生産している。

 年に3回雑草が刈られ、まるで花壇のように手入れが行き届いた畑から生まれるバルバカルロは、イタリアはもとより世界中の「ワイン通」がこぞって手に入れようとするワインだ。

 リーノは言う。「うちのワインは瓶内でうまく熟成し、収穫の翌春に瓶詰めすることによる特徴を備えている」バルバカルロは、鮮やかな色で食卓を彩り、スミレとラズベリーの香りをもつ陽気なスタイルの微発泡性ワインで、肉の煮込み、アニョロッティ(詰め物パスタの一種)、カステルマーニョ(ピエモンテの青かびチーズ)のような個性的なチーズとぴったりだ。

 もし他の相性も試してみたいなら、ブラサデというブローニの郷土菓子と合わせるのがおすすめだ。小麦粉、卵、バター、少量のイーストで作るドーナツ型の素朴な焼き菓子で、糸でつないでネックレス状にして売られている。ブローニでは聖体拝受の儀式を受けた子供たちに、ブラサデの首飾りを贈る習慣があった。このお菓子は硬いので、年長の子供たちは“美味しい赤ワイン”にブラサデを浸し、ふやかして食べることを思いついた。“美味しいワイン”というのは、現在のDOCに相当するワインのことで、もちろんバルバカルロDOCであれば言うことなしだ。

 リーノ自身が伝授するもうひとつの楽しみ方は、バルバカルロのグラスを傾けながらのカードゲームだ。ヴァレーゼに住む彼の友人たちは、集まればカードゲームに興じるのが常だが、テーブルにバルバカルロのボトルが無ければ誰一人としてゲームをしないそうだ。バルバカルロのラベルは唯一無比の証だが、「ハートのキング」との相性もこのワインならではのものだ。

リーノ・マーガ近影(2005年3月)

マーガ谷を望む
 ルイジ・ヴェロネッリ死去の少し前に、ヴェロネッリ・ワインガイド2005年度版が発売された。ヴェロネッリはトレンドを予見する才能に優れ、また彼自身がワインの世界に変化をもたらすファクターでもあった。 ヴェロネッリ・ガイドが “ソーレ(太陽)” マークを与えたワインを見ても、そのことがわかる。

 “ソーレ”は、L..ヴェロネッリがテースティングの際に特に感銘を受けたワインに与えていたシンボルだ。今年のガイドで、“ソーレ”を獲得したのは、有名銘柄ではコルペトローネ社のモンテファルコ・サグランティーノやコス社のチェラスオーロ・ディ・ヴィットーリアだ。そして、ワイン・カルチャーについて広汎な知識を備えた彼だからこそ選んだのが、バルバカルロ社のバルバカルロ2003(オルトレポ・パヴェーゼの希少な赤ワイン)である。

 また、異例なことにヴェロネッリは同じ生産者に3度目の“ソーレ”を与えた。それが、オスラヴィア(ゴリツィア)のジョスコ・グラヴネールであることは意義深い。数年前から畑でもワイナリーでも化学薬品の使用を積極的に廃止している作り手だからだ。L.ヴェロネッリは、グラヴネールへの賛辞ともとれる言葉を書き残している。「いつになったら世界中の生産者たちが、農民の中にこそ最高のマエストロが存在することに気付くのだろうか?」
バルバカルロのご紹介
――同社パンフレット資料より――


3つの赤ワイン
バルバカルロ社
歴史に残るワイン生産者たち
ルイジ・ヴェロネッリ
 オルトレポ・パヴェーゼのワイン生産の中心地であるブローニは、かつては「カメリオマーグス」と呼ばれていた。この「マーグス」という語尾は、ラテン語で行政単位としての「地区」を意味する「パーグス」が訛ったものであり、語源学的にも、また言い伝えでも、これがマーガ姓の由来だとされている(このことからも、ラテン語名が残っていた時代からマーガ一族がこの地方に関わっていたことが、確実性をもって推測される)。

 正騎士勲章受勲者であるリーノ・マーガは好感の持てる人物で、数世紀の歴史あるワイナリーを取り仕切る意気軒昂たる生産者としてワイン界で注目を集めている。リーノが誇る有名銘柄、バルバカルロには「カルロおじさん」という意味がある(ジェノヴァ方言で「バルバ」は「おじさん」を意味する)。バルバカルロのブドウ畑がある土地が1884年に財産分与された後、マーガ一族のカルロという人物に因んで、その甥たちがこの名称を付けたとされている。ここはかつてポレイ、または「我が家のある場所」とも呼ばれた長い歴史のある土地で、ブローニ村の古い土地台帳に描かれた図がバルバカルロのラベルに使われている。リーノ・マーガは、この名称がただ単に語呂がいいだけの名前だと誤解されないよう、また、他のワインにも使える一般的名称にならないよう、そして、バルバカルロの特徴は、このワインを昔から造ってきたこの土地と切っても切れない関係にあることを主張して、長いあいだ奮闘した。

 バルバカルロは、ウーヴァ・ラーラ20%、クロアティーナ55%、ウゲッタ20%、バルベーラ5%というシンプルな品種構成で造られる。この構成比は、決して雪が降ることのないバルバカルロの土地で、ヘクタールあたりの収穫量を5.5〜6tと非常に少なく抑えた栽培をするからこそ意味がある、長年の経験に培われた選択である。

 バルバカルロの他にもロンケット丘陵とモンテブオーノを含む、谷あいの土地全体は18世紀からマーガ家の所有地だ(マレンゴの戦いの後、ナポレオンが疲れを癒すためにモンテブオーノで産する同名のワインを飲んだことから、この土地は「モンテナポレオーネ=ナポレオン山」とも呼ばれている)。1785年から一族の所有となったロンケットの畑とモンテブオーノの畑でも、それぞれ同名のワインを生産している。マーガが造っているワインはこの3銘柄のみ。生産量は、バルバカルロが1万5千本、俗に「サングエ・ディ・ジューダ(ユダの血)」とも呼ばれるモンテブオーノが1万本、ロンケットが5千本の合計約3万本だ。3銘柄とも試飲したが、それぞれ比類なき個性をもつワインである。

************

《バルバカルロの詳細》

バルバカルロ
畑:ブローニ村、バルバカルロ地区の自社畑
ブドウ品種:クロアティーナ55%、ウーヴァ・ラーラ20%
ウゲッタ20%、バルベーラ5%
熟成:熟成させずに早飲みしても調和のとれたフレッシュな味わいが楽しめるが、長期熟成にも適している(良いヴィンテージであれば20年の熟成に耐える)。
タイプ:アーモンドのアロマをもつ。肉のボイルや煮込みによく合うが、食後に飲むのがおすすめ。

官能的特徴:
色:ガーネット色を帯びた深いルビーレッド。
香り:香り高く、クロアティーナとウゲッタの品種的特徴と栽培地のテロワールがはっきり表れ、紛うかたない独特な個性をもつ。
味:力強く、生き生きとしたブドウの風味があり、適度なタンニンも感じられる半甘口。鮮紅色の泡が勢いよく立つ。
アルコール度数:13〜14度
実質酸度:pH3.20〜3.30
総酸度:7〜8g/?
揮発酸度:0.35〜0.45
サーヴィス温度:18〜20℃

醸造法:オークの樽で約8ヶ月の醸造期間を経て、収穫の翌春に瓶詰めする。ボトルを約60日間水平に置いた後、垂直に立てて貯蔵している。
その他:この畑は南西向きの急斜面にあり、ブドウの収穫量はヘクタールあたり5.5〜6tと非常に少ない。ブドウの樹は全て手作業で入念に手入れされる。


モンテブオーノ
畑:ブローニ村のモンテブオーノ地区
ブドウ品種:クロアティーナ55%、ウーヴァ・ラーラ25%、バルベーラ20%
熟成:1〜4年の熟成が最適だが、良いヴィンテージのものであれば20年の熟成にも耐える。

官能的特徴
色:光り輝くルビーレッドで、ガーネット色の反射光がはっきり現れる。
香り:香り高く、力強い。
味:フルボディで、たくましく、バランスのとれた構成が素晴らしい個性的な発泡性ワイン。
アルコール度数:12〜13度
実質酸度:pH3.20〜3.25
総酸度:7〜8g/?
揮発酸度:0.35〜0.45
サーヴィス温度:18〜20℃

醸造法:オークの樽で8ヶ月間の醸造期間を経て、何度もラッキングを行った後、収穫の翌春に瓶詰めされる。ボトルを約60日間水平に置いた後、垂直に立てて貯蔵している。
その他:この畑は丘陵地の南側の平坦な土地にある。収穫量はヘクタールあたり5〜6tに抑えられ、ブドウの樹は手作業で手入れされる。

ブローニ村、モンテブオーノの丘で産出するナポレオンゆかりのワイン。
マレンゴの戦いの後、ブローニでこのワインを飲んで褒め称えたナポレオンに因み、モンテブオーノの丘は「ナポレオン山」とも呼ばれるようになった。


ロンケット
畑:マーガ谷のはずれにあるストラデッラ村、ロンケットの自社畑。
ブドウ品種:クロアティーナ50%、ウーヴァ・ラーラ25%
ウゲッタ15%、バルベーラ10%
熟成:15年の長期熟成にも耐える。2〜5年の熟成が最適。

官能的特徴
色:ルビーレッドで、ガーネット色に光り輝く反射光が現れる。
香り:香り高く、力強い。特徴的で柔らかなアロマをもつ。
味:しっかりした構成のまろやかなフルボディ。個性が明確で、抜栓後も持続性がある。
タイプ:辛口の赤ワイン
料理との相性:肉のロースト、ジビエ、鶏以外の家禽類、ホワイトミートなどと相性が良い。
サーヴィス温度:18〜20℃

醸造法:木樽で9ヶ月間の醸造期間を経て、瓶詰めされる。一定期間ボトルを水平に置いた後、垂直に立てて貯蔵している。
その他:この畑は南向きの丘の急斜面に位置している。ブドウの樹は全て手作業で入念に手入れされる。1785年からマーガが所有している畑。

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[ヴェロネッリ2005より]

ブローニ(パヴィア)
バルバカルロ・ディ・ブローニ

ブローニのワインについて
・ブローニを含めて、オルトレポ・パヴェーゼのワインについて歴史的記述は非常に少ない。
・ブローニのバルバカルロ地区では、クロアティーナ、ウーヴァ・ラーラ、ウゲッタ、バルベーラが栽培されている。ブローニで生産されるバルバカルロ以外のワインの中で特筆に値するのは、モンテブオーノ、ゼルボーネ、ボルゲーラの各地区のブドウで作られ、真紅色で、柔らかく、アーモンドのニュアンスがあり、どちらかというと甘い口当たりのソフトな微発泡性ワインだ。最良の生産者はアンジェロ・ペローニとリーノ・マーガである。

バルバカルロ社について
オーナー:リーノ・マーガ 
農学士:ジュゼッペ・マーガ 
ブドウ畑総面積:16ヘクタール

★ ★オルトレポ・パヴェーゼ ロッソ バルバカルロ 2002
品種:クロアティーナ、ウーヴァ・ラーラ、ウゲッタ
★ オルトレポ・パヴェーゼ ロッソ モンテブオーノ 2002
品種:クロアティーナ、ウーヴァ・ラーラ、ウゲッタ、バルベーラ

 オルトレポ・パヴェーゼで最も重要な銘柄のひとつが、以前の品質と個性を失いつつあるのは残念だ。息子のジュゼッペに父親のリーノを助ける能力がないのは全く惜しまれる。(ジージ・ブロッゾーニのコメント)

 バルバカルロ2003を細心の注意を払って試飲したが、私はジージの意見には同意できない。
(ルイジ・ヴェロネッリのコメント)

バルバカルロ 2003
 リーノ・マーガは、自分の土地を我が子のように愛し、地理的特性と作り手が絶妙に調和したワイン作りをしている。バルバカルロは個性的で、驚くべき潜在能力を秘めている。もし欠点がみられるとしても、それは作りでカバーできない、どうしようもない条件に起因するものだ。リーノ自身の言葉を引用しよう。

 「バルバカルロは、いつものように、5月の17〜18日に瓶詰めし、水平にしてあった瓶を6月の終わりに垂直にした。私は自然に逆らうことは決してしたくない。バルバカルロ2003の糖度は30.93g/?で、オルトレポ・パヴェーゼDOCの法的基準が認める糖度12g/?を超えてしまったので、DOCの表記ができない。7500本生産したが、私としては今までで最高の出来だと思う。私のワインを評価してくれる人々に販売するため、どんなラベルを貼ればよいか思案中だ。」
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